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ポール・サイ
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緊張下にある世界経済。
大揺れの為替相場を乗り切るための3か条とは?(1)

2008年09月25日(木)11:54公開 (2008年09月25日(木)11:54更新)
ザイFX!編集部

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 大きく揺れ動いている世界の金融市場。中でも先週のリーマン・ブラザーズ破綻には驚かされたが、その直後、9月16日にEURO SELLERさんのブログを見たら、「年内を乗り切るための8か条」というエントリーが目に止まった。

 EURO SELLERさんは以前、当コーナーに登場してもらったことがあるFXブロガー(「FXブロガー・EURO SELLERさんに聞く(1) ~FXのトレードで成功するカギは?~」などを参照)。FXのトレードでこれまで大きな利益を上げてきた個人投資家だ。

 さて、その「年内を乗り切るための8か条」とは果たしてどのようなものなのか? 激動の相場が続く中、非常に興味深く思えるその”8か条”とは以下のとおりだ。

1.円高をチャンスとするために中途半端なクロス円ロングの禁止
 2.為替は当面テクニカルシグナルに基づいた短期売買に徹すること
 3.ユーロとポンドは短期には絶対買わないこと
 4.ドルのレパトリが続く間は,新興国への株式投資を禁止
 5.いざと言うときのためにキャッシュポジションを増やしておくこと
 6.VIXが20~30の間は中途半端なので株式取引は自重すること
   (30以上の底で買うか,20を切ってから満を持して出動する)
 7.資源・材料株からは撤退するか,プットオプションを買うこと
 8.金融関連株のオプション買いは利幅が出るので推奨する


 EURO SELLERさんは株やオプションなどの取引もしているため、為替以外の話も入っているが、今回は為替に関する上記1~3について、つまり、「大揺れの為替相場を乗り切るための3か条」について、EURO SELLERさんに詳しく聞いてみることにした。

■中途半端なクロス円ロングは禁止!

 まずは「1.円高をチャンスとするために中途半端なクロス円ロングの禁止」という項目について。

 当コーナーでも「クロス円」という用語はすでによく出てきているが、念のためここで今一度説明しておくと、クロス円というのは「米ドル以外の通貨と円の通貨ペア」のこと。ユーロ/円、ポンド/円、豪ドル/円などがクロス円になる。

 また、「ロング」はその通貨ペアの「買い」を意味し、逆に「ショート」はその通貨ペアの「売り」を意味する。

 さて、ユーロ、ポンド、豪ドルなどは今のところ金利が高く、一方、円の金利は低い。このため、たとえば、ポンド/円をショートすると(ポンドを売り円を買うと)、スワップ金利が結構なマイナスになる。

 この”マイナススワップ”ということがあるため、EURO SELLERさんはクロス円については基本ロングを狙っているという。しかし、中途半端なロングはすべきでないと言っているのだ。

■「相場を味方につける」とは?

 「今のように毎週末にイベントリスクがある状況では、本当は円高になるのか、円安になるのか、わかりません。だから、このような場合は『相場を味方にして』保険をかけたいと思ったのです」

 「たとえば、以下のポンド/円の日足チャートを見てください」
英ポンド/円 日足

 「『年内を乗り切るための8か条』を書いた9月16日、ポンド/円は190円を割れており、チャートの中にそれより下のレートの部分がまったくありませんでした。こういう場合はあと1円下がって終わりなのか、それとも10円下がってしまうのか、わかりません。

 このようなケースで逆張りで買う場合、失敗した時に自分の決めていたレートでちゃんと損切りできるのならいいのですが、そうでないとしたら非常に危険です。

 上のチャート上の赤いラインは3月につけた安値196円のところへ引いたものですが、9月になってここを割れたあとでロングポジションを取るということは、それより上でショートポジションを取ったすべての人たち----つまり、このチャート上のほぼすべての期間にショートポジションを取った人たちを全部敵に回していることになります。

 このようなところでロングポジションを取る人は『相場を味方にしている』とはとても言えないのです。

『相場を味方につける』とは、自分より上にショーターがいる場面でショートする、あるいは自分より下にロンガーがいる場面でロングする、ということなんです」

■頭と尻尾はくれてやれ!

 相場格言に「頭と尻尾はくれてやれ」というものがある。天井で売ることや、大底で買うことは難しいので、そういうところでうまく売買しようと考えず、頭と尻尾の間にあるおいしい”身”の部分だけ取れればよいという考え方だ。

 EURO SELLERさんが語る「相場を味方につける」とは、この「頭と尻尾はくれてやれ」という格言に当たるものとのこと。

 「私は『相場を味方につけたい』ので、クロス円の場合は底をきちんと見極めてから、つまり、尻尾の部分を見極めてから買おうと思ったのです。これが『1.円高をチャンスとするために中途半端なクロス円ロングの禁止』の意味になります」

 なお、ポンド/円は9月16日のあと反発し、いったん196~197円付近まで上がってきているが、まだ、上のチャートの赤いラインを明確に上抜いてきているわけではない。EURO SELLERさんの言う「中途半端なクロス円ロングの禁止」状態はまだ続いている状況と思われる。

 ただ、今後、さらに上昇し、9月になって196円割れでショートポジションを取った人たちに上昇相場が打ち勝って底入れしたと判断できれば、「中途半端」ではなくなるのだから、そこではじめて買っていく可能性が出てくるわけだ。

「緊張下にある世界経済。大揺れの為替相場を乗り切るための3か条とは?(2)」へつづく)

(ザイFX!編集部・井口稔)
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