昨日も米国株は過去最高値を更新してきた。オミクロン株による感染者数の拡大はすでに恐怖にはならないようである。昨年の終盤から再び値上がりを示し始めている原油価格をはじめとする商品価格の上昇も、大して気にはならなくなってきているようである。
米露の首脳会談が明確な答えを引き出すことに失敗したにもかかわらず、ウクライナ侵攻への懸念も薄まってきたようだ。どうせ何とかなるだろうという楽観的な見方が主流となって、今年のマーケットは始まった。
金利の上昇も顕著だ。長期金利は10年ものの利回りで1.70%台に近づきつつある。去年のもっとも高い水準が3月末の1.7743%だったので、一晩でも届く距離にある。短期金利は2023年末までに7回分の利上げ、つまり1.75%にまで上がることが織り込まれているので、10年ものの利回りとしては2.0%くらいまで簡単に上がってきても不思議ではない。
そうしたドル金利上昇になかで、ドル相場も上昇した。ドル円は年初から115円台のミドルから去年の最高値を超えてきていたが、昨日の欧州時間では116円台に乗せてきた。アジア時間で結構、長い時間を115円台の後半でやっていたので、短期的な買い戻しストップロスも巻き込んだ要因もあろう。
昨年の高値である115.52を越えてきてからは、比較的にドル円の買いは手が出やすかった。私も115円台の後半からドル円のロング攻めに参加していて、利食い売りしながらも116円台に乗せてきてもロング攻めはやめなかった。
ニューヨーク時間で出た景況指数がやや悪くて、瞬間的にドル円は115円台に押し戻されもしたが、今となっては115.52がサポートとなってしまっているとも言えよう。上抜けしたのだから、それは当然である。しかるにしばらくは、ドル円は押し目買いが正攻法となる。
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