金曜日はマーケットがほとんど動かなかった。いよいよ今週に主要各国の金利会合が並んでいるからだろう。どうしても様子見姿勢が強くなるのである。大きくポジションをヵたむけるのは、それらの結果を見てからにしたいということだ。
私もどうせ大きくは動かないだろうと思って、ドル円もユーロドルも狭いレンジ内におさまるものだと推察した。とくにドル円はここ最近のコアレンジである128円から130円は抜け出せないであろう。130円台に乗ったら売りで、128円台で買い戻す。もう一押しがあったらロング点するくらいの軽い気持ちで構えていた。
さっそく欧州時間ではドル円が130円台を見せた事で、しばらく観察した後、ショートに振ってみた。あまり欲張りにならずに30ポイントでも良いと思って臨んだのだから、存外に容易に利食いすることができた。ロング転にまでは至らなかったが、再び130円台で売り子ともできて、狭いレンジながらやるべき事はやったという感じである。
FOMCでは25ベーシスポイントの利上げが見込まれている。すでに利上げ幅縮小が完全に市場に織り込まれており、それを交換して株価も上がってしまっている。問題は次の会合でどうするかだ。3月FOMCでは利上げを停止するのか。それとも最後の25ベーシスを引き上げて、それで日上げ打ち止め宣言をするのか。そのためにもパウエル議長の会見が注目される。
BOEの金融政策やECBでは50ベーシスの利上げが見込まれている。こちらのほうはまだインフレ対処に関してタカ派的な意見が続出しているからだ。まだまだ短期金利のピークアウトに達していないというのが、大方の見方である。
こうなってくるとユーロドルは俄然、ロングに構えたくなる。実際にここ2週間は押し目の浅い展開となっている。ECBの金利会合が終わっても、しばらくはユーロ堅調の流れが続くかもしれない。
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