米10年債の利回りがやっと4.9%に乗せてきた。これでも利上げ効果がありだからと次回利上げを見送るべしという見解を持ったFEDメンバーが幾人かいる。しかしFEDが誘導するべき短期金利と、インフレの動向を示す長期金利とでは根本的な相違がある。長期金利が引き上がったところで十分な金融引き締めにはならないのだ。とくに短期金利と長期金利は連動する部分も多く、それはかえって短期金利の引き上げを市場が催促しているのだという見方もできるのだ。
そして実シテ期間の短い2年債では利回りが5.22%まで上がってきているので、これは短期金利の現行水準の5.25%と比べてみてももはやフラットと言ってよく、それは要するに向こう2年間は利下げはありえないことをインプライしている。つまり来年早々の利下げはとうに吹っ飛んでいる筋書きだということである。
こうしたなかで今晩はパウエル議長のスピーチを迎える。FOMCを控えているので劇的なことを発言するわけがないが、長期金利の上昇がインフレ高騰を示唆しており、政策金利ももう一段の利上げの必要性を説くのかどうか。それとも中東情勢の悪化を理由に金融緩和のほうに軸を移した内容のことをしゃべるのか。
ドル円は高止まりしている。まったく緩まない。つまり上サイドに行きたがっているのは明白だ。日本政府が明確な物価高抑制策の一環として、円安の進行を止めるのも一手だとする政策でも打ち出さない限り、日銀ものんびりと過去の金融政策レビューをしているとかいって何も積極的にしないだけだろう。日本側は何もしないだろうという安心感がマーケットにはある。それを解消しないと円安方向に進まざるをえないだろう。
日本時間 15時00分
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※スプレッドはすべて例外あり。この表は2023年12月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
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