昨日はFOMC後のマーケットでの消化具合を確かめる日となった。ハト派的なパウエル議長のスピーチの後でもドル金利に異変は見られない。それは金利の世界では金利先安感がほぼ完全に織り込まれていたからだ。米国株は金利見通しを確認した安心感から上昇に勢いをつけた。
問題はドル相場のほうで、東京時間ではドル円は円高方向を攻めたのに、ニューヨーク時間では再びドル買いが強まったのだ。ユーロドルもドル安でスタートしたのに、最終的にはドル高で終わっている。
そういうわけでドル円で勝負するには先を見極めるのがたいへん難しい。FEDの利下げ方針を重視するならばドル売りで良い。しかしすでに織り込んで入ると解釈するならば、さらなるドル安は難しい。日銀のマイナス金利解除が今度の利上げの先触れとするならば、円の買い戻しを考えるべきだ。
それでも緩和的状態をできるだけ続けるという側面を重視するならば、円ロングも苦しくなる。つまりは相場の動きに聞いてみるしかないわけで、それがどちらに向かおうとしているのか予断を許さない。
実際に昨日は東京時間ではドル円のショートで攻めてみた。午前中は気持ちよく下がってきたので、買い戻したりフレッシュにショートを作ったりしていそしんだが、午後になるとまったくワークしなくなった。
そしてドル円も再び151円台に戻してきたので、ショートに振るのは疲れる思いであった。結局ショートで儲かった分をすべて吐き出してからブル転することができたのである。最終的には幾分かは利益を残すことはできたが、行って来いの激しい相場展開だった。
日本時間 15時00分
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