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 石破新総裁となって迎えた週明け。マーケットでは値段が飛んで株安・円高が進んでいたので、月曜日の東京市場ではどうなるのかに関心が集まった。しかし結果的には東京時間では相場が崩れると言うこともなく、やや平静さを取り戻したという感じ。ドル円も一段安するということはなかった。むしろ若干のショートカバー気味であり、中国株の急回復もリスク許容度の増大には寄与したようだ。

 自民党の総裁選挙の決選投票では、高市氏が勝つだろうと見込まれていた。高市氏が１位通過なのだし、石破氏は議員票の獲得が弱いと思われていたからだ。それが見事に逆転したのは、石破氏でないといけないと感じた議員がそれだけ多かったことを意味する。

 要因は野党の党首が野田氏に決ったと言うことと、解散総選挙が１ヶ月以内にあるだろうということだろう。このまま高市氏が党の顔になったら、野田氏に比べて保守の右寄りが明確になってしまう。それでは選挙が戦えないと感じた議員が多かったのではないだろう。

 海外市場では東京時間での巻き返しが起こった。ドル円は下がらない。ニューヨーク時間には143円台に乗せてきた。ラガルド総裁が次回のECB会合で利下げを示唆したが、これはかなり織り込み済み。パウエル議長が利下げを急がないと発言したところ、それが市場の期待にそぐわなかったということで、ドル金利は短期ゾーンを中心に上昇した。

 年内にあと50ベーシスは利下げするだろうとの見込みも、パウエル議長の発言もあって急速に萎まった。それを受けてドル円はさらに上昇。144円台の目前まで上昇した。しばらくはドル円の腰の強い相場展開が続くだろう。年内利下げの見通しが変わらない限り、行き過ぎた利下げ期待の反動は出るものと思われる。

日本時間 15時50分

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