【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向さんのメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』内で開催されている、オンライン交流会の第29回目の開催が決定しました!
開催日時は、12月6日(金)20時30分からで、参加できるのは本日11月26日(火)までにメルマガ購読者となった方です。米雇用統計の発表が年内最後となり、年末相場も意識されるなか、みなさんでマーケットの状況を確認しましょう。
「オンライン交流会の雰囲気ってどうなの?」「田向さんのメルマガはどんな内容なの?」という方は、以下の記事や動画を参考にしてみてください。
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ユーロ/米ドルは2024年4月安値や2023年安値を下抜け。調整局面では迷いが生じるが、ダウ理論なら下方向だけ考えていればいい
ユーロ/米ドルは、先々週のコラムでお伝えした、今年(2024年)4月安値1.0600ドル、2023年安値1.0448ドルを割り込み、1.0330ドル付近まで下げました。
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(出所:TradingView)
ただ、さすがに一気に動いたので、調整が入る可能性がありそうです。
少し値動きを振り返ると、11月14日(木)安値1.0496ドルの後は、日足では少し調整となり、この調整が約1週間続きました。
このような調整局面になると、私たち個人投資家は「何かしなくちゃ」と考えがちです。それまでの順調な動き(この場合は下落トレンド)が止まると、迷いが生まれやすいのです。
(出所:TradingView)
これは私もいっぱい経験してきたので、よくわかります。
ただ、今思えば、こうした場面で迷う原因は、自分の判断基準を持っていなかったことだと思います。
そこで私は、自分の思惑や情報による判断を止め、判断基準をダウ理論に任せることにしました。100年以上使われて信頼性のある判断基準を使うことで、自分で迷うことがなくなりました。
もちろん、細かなことや理論を応用して、より利益を追求しようとする場面では迷いも生まれますが、昔に比べればずっと楽ですし、収益にも貢献してくれます。
ダウ理論で考えると、今回の膠着相場(11月14日~11月21日)も、結局は日足週足のダウ理論が上向きに転換していないので、下落の動きの一部となります。
ということは、下方向だけを考えればいいことになります。
そして、もし上方向を考えるなら、それは保有する売りポジションの利確や、念のための安全策としての決済に限定され、自分を迷わせる要因が極端に減ります(それでも、こうしたことを知識として理解することと、トレード習慣として身に着けることは大きく違います)。
ユーロ/米ドルの11月15日のローソク足は上ヒゲ陽線。利確買いが優勢かと思いきや、新たな売り手が待ち構えていた可能性
実際の相場をチャートとともに振り返ると、ユーロ/米ドル日足は、11月14日(木)安値1.0496ドルを11月21日(木)に下抜けるまで、調整の膠着相場になっています。
こうした膠着相場では、私たち個人投資家だけでなく、市場参加者の多くが売り続けていいのか、買った方がいいのか迷っています。
こうした相場膠着の仕組みについては、拙著『相場の壁とレンジで稼ぐFX改訂版』で詳述していますので、ご興味があればご参照ください。
この膠着相場の状況は、日足チャートに表れています。
日足チャートを見ると、11月15日(金)のローソク足は、上ヒゲが長い陽線となっています。
前日、11月14日(木)の下げ止まりから、利確(利益確定)買い戻し優勢となったかと思われましたが、上がると新たな売り手が売っていたことが推測されます。これで押し下げられたので、長い上ヒゲができます。
(出所:TradingView)
つまり、いったん11月14日(木)で下げ止まったものの、少し上に上がると、売り手にとってはより有利な値段で売り仕掛けできるので、売り手が待ち構えていた可能性があるわけです。
また、11月15日は金曜日だったので、通常なら前日、11月14日(木)まで下げた動きの利確が入って、もっと戻しても不思議ではないでしょう。
ということは、ポジション調整の利確買いが増えやすい週末にもかかわらず、上がってきたところを売ろうという勢力が多く、上ヒゲになったということは、このレベルでまだユーロ/米ドルの売り手が潤沢にいる可能性が考えられます。
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ユーロ/米ドルの戻りは今年4月安値1.0600ドルで抑えられた。11月15日は下ヒゲ陽線で、相場が迷っていると考えられる
では、ここからユーロ/米ドルは下がるのかというと、そうでもありませんでした。
週明けの11月18日(月)は金曜日が上ヒゲながらも陽線だったことや、日足レンジの下げ止まりが確かめられたこともあってか、買い手優勢で上昇し実体を伴った陽線となります。
ただ、この11/18(月)高値は1.0606ドルでした。
拙著をお読みの上、メルマガで反復的に実際の相場に挑んでいる方はすぐにお気づきになったと思いますが、1.0600ドルは、今年4月安値があった位置です。
この1.0600ドル付近は、その後もユーロ/米ドルの戻りを抑えています。
(出所:TradingView)
11月19日(火)も高値は1.0600ドルで抑えられ、その後下げますが、今度は11月15日(金)とは逆に、下ヒゲ陽線となりました。
この11月15日(金)から11月19日(火)の3本の日足を見ると、いずれも陽線ですが、上ヒゲや下ヒゲというローソク足の形から相場の中を推測すれば、相場が迷っていて、一部で決済や、新規の売り、買いなどさまざまな動きが起こっていることが考えられます。
ユーロ/米ドルの1.06ドル付近で決済戦略をお伝えしたが、ダウ理論は上昇に転じておらず、新規買いはおすすめしていない
メルマガでも、1.06ドル付近では一部または全部利確の決済戦略をお伝えしています。この膠着相場で、いったん利益を確定してもいいだろうという戦略です。
11月14日(木)安値1.0496ドルが、1.0500ドルをわずかに割ったところで下げ止まっていたので、1.12ドルから1.10ドル付近から付近で売り仕掛けを始めた売り手には、一部利確していいレベルだったと思います。
ただ、それでもメルマガでは新規買いはお勧めしていません。
なぜなら、ダウ理論は引き続き下落を示していますし、上昇に転換していないからです。これが判断基準をもって相場を見るということです。
今月(11月)は米大統領選(米国大統領選挙)があったので、オンライン交流会も3週連続で開催しました。
オンライン交流会では、個別の取引戦略のご相談がよくあります。ユーロ/米ドルについても、この調整局面で買いたいというご質問もありましたが、質問者さんと話しながら、ともにチャートを見つつ、私の考えをお伝えしています。
相場は未来のことですから、誰も先はわかりません。だから迷いますし、間違えもします。
ただ、大事なのはその迷いを減らし、間違いが次回に生かせるものにすることだと思います。
そういった意味でも、オンライン交流会という場を設けて、みずからアウトプットすることをおすすめしています。次回は12月6日(金)20時30分から開催予定で、本日11月26日(火)までにメルマガ購読者となった方が参加可能です。
多くの方が判断基準を持った投資技術を身に付ける参考となれば幸いです。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
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さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施する予定です! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。
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