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田向宏行式 副業FXのススメ!

米ドル/円は2016年米大統領選で急落後、一方的に上昇し
たが、2020年米大統領選では盛り上がらなかった。流動
性の低下による思わぬ動きを避け、落ち着いてから取引を

2024年10月29日(火)17:25公開 (2024年10月29日(火)17:25更新)
田向宏行

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オンライン交流会開催のお知らせ】

 田向さんのメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』内で開催されている、オンライン交流会の第27回目の開催が決定しました!

 開催日時は、11月1日(金)20時30分からで、参加できるのは10月22日(火)までにメルマガ購読者となった方です。超重要イベントである11月5日(火)の米大統領選(米国大統領選挙)直前に、相場の状況をみなさんで整理しましょう(当日時間の合わない方は後日、期間限定のアーカイブ動画を見ることができます)。

 「オンライン交流会の雰囲気ってどうなの?」「田向さんのメルマガはどんな内容なの?」という方は、以下の記事や動画を参考にしてみてください。
【※関連コンテンツはこちら!】
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田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!

米ドル/円は衆院選の結果を受けて、週初月曜に窓を開けて上昇。市場参加者の注文が積み上げられた状態で週初オープンした

 ちょうど1週間後の来週火曜日、11月5日は米大統領選の投票日です。

 今週日曜日(10月27日)投開票された日本の衆院選(衆議院選挙)の結果を受けて、週初月曜日(10月28日)米ドル/円市場は窓を開けて上昇しました。

米ドル/円 1時間足
米ドル/円 1時間足チャート

(出所:TradingView

 流動性が豊富で24時間取引される為替市場で、日足に窓が開くのは稀です。

 それだけ選挙結果にインパクトがあったとも言えますし、日曜に選挙が行われた結果とも言えます。

 日本の選挙は日曜日に投開票されるため、日曜日の夜に大勢が判明した時点で、市場参加者の注文が積み上げられた状態で、週初オープンになったものと思われます。

米大統領選はマーケットが開いている11月5日火曜日で、窓開けはほぼ起こらない。ただ、流動性の低下に要注意

 このように考えた場合、米大統領選は火曜日なので、開票結果が出揃うのは水曜日以降です。

 ということは、日々のマーケットが開いているなかで、刻々と米大統領選の情勢が伝わってきます。

 となると、日本の選挙のようにオープン前に注文が集まって、窓を開けるようなことはほぼ起こらないでしょう。

 となると、多少規模は違うとしても、米大統領選であっても、拙著やメルマガでお伝えしているとおり、通常の経済指標やニュースと同じことだと思っています。

 ただ、米大統領選は金融市場の注目度が高い分、あらかじめポジション調整がされている可能性があります。これにより、取引量は極端に減っている可能性があり、この点が要注意だと思っています。

流動性の低下により、上下どちらかの方向に大きく動き出した場合には、極端なトレンドができやすいからです。

 ただ、こうしたビッグイベントでも、相場が動く仕組みは同じで、買い手が多ければ上昇し、売り手が多ければ下落するだけです。相場は必ず多数派の方向に動くからです。

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2016年の米大統領選後、米ドル/円は一度急落後、急騰して一方的に上昇。ユーロ/米ドルはそれほど一方的な動きではなかった

 この点について、実際に過去の大統領選挙がどうだったか、値動きの事実を見てみましょう。

 まず2016年の米大統領選は、多くの予想を覆してトランプ氏が当選しました。事前に優勢と思われていたヒラリー・クリントン氏は敗れました。

市場にとっても予想外のトランプ氏の当選により、マーケットも混乱します。

 おそらく、トランプ大統領という戦略を持っていた人が少なかったのだと思います。

 米ドル円市場は、前日が104円から105円台でしたが、一度急落して101円台まで下げます。そして、そこから急騰して105円台に戻り、その後は12月高値の118円台まで13円も一方的に上昇していきます。

米ドル/円 日足(2016年米大統領選時)
米ドル/円 日足チャート(2016年米大統領選時)

(出所:TradingView

一度は下げたものの、そこからひっくり返されたことで、ストップロスを含め強力な上昇の動きができました。そうなると、あとから参入した人は上昇トレンドに乗っていくだけです。

 冷静に振り返ると、目の前の値段や選挙結果を見て慌てて飛び乗るより、ダウ理論に従い、日足で値動きを確認して翌日以降に参入しても大差はなかったということです。

 また、同じ2016年の米大統領選後の動きをユーロ/米ドルで見ると、一度米ドル安になった後、一転して米ドル高に進みましたが、米ドル/円のように極端に一方的な動きにはなっていません。

ユーロ/米ドル 日足(2016年米大統領選時)
ユーロ/米ドル 日足チャート(2016年米大統領選時)

(出所:TradingView

 もしかすると、米ドル/円を取引していた日本の個人投資家が、米大統領選で振り回されたのかもしれません。

2020年の米大統領選後、米ドル/円は盛り上がりに欠けたが、ユーロ/米ドルは上昇していった

 もうひとつ、2020年の米大統領選も見ておきます。

 こちらはトランプ氏が敗北し、バイデン氏が当選しますが、州によって集計が再確認されたことなどがあり、事実上、結果判明が先延ばしになりました。

 米ドル/円チャートを見ると、11月9日(月)に大きく動いているように見えますが、大陽線に見える11月9日(月)の値幅は安値が103円台、高値が105円台で2円幅もありません。

 またその後は、この大きな日足を意識した動きがしばらく続き、米ドル/円相場は過熱感や盛り上がりに欠ける相場でした。

米ドル/円 日足(2020年米大統領選時)
米ドル/円 日足チャート(2020年米大統領選時)

(出所:TradingView

 ところが、ユーロ/ドルを見ると選挙後はユーロ買い・米ドル売りになっています。

ユーロ/米ドル 日足(2020年米大統領選時)
ユーロ/米ドル 日足(2020年米大統領選時)

(出所:TradingView

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米大統領選は誰もが注目しているが、通常のマーケットと同じ。流動性の低下による思わぬ動きを避け、落ち着いてから取引を

 これら過去の値動きを見ると、米大統領選には誰もが注目していますが、だからと言ってすぐに大きく動くわけでもないし、通貨ペアの事情でそれぞれ動くという、通常のマーケットと同じだということでしょう。

 よって、メルマガで日々ご案内しているように、地道にチャートを分析し、買い手か売り手が増える場所を探して仕掛ける戦略に従う方がいいと思っています。

 ただし、これだけ注目度のあるイベントだと、その前にポジション調整が起こっていて、流動性が低下していることは考えられます。ここが通常と大きく違う点です。

 私が大きなイベントを警戒する理由はコレで、流動性の低下による思わぬ動きや、望まないボラティリティで余計なコストを取られたくないのです。

 よって、取引をするならイベントが終了して、相場が落ち着いた米大統領選後に注目してもいいのではないかと思っています。


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田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!画像

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 さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施する予定です! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。

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