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田向宏行式 副業FXのススメ!

米ドル/円は1週間で約350pips上昇したが、日足レンジ1
55.88~148.64円内の調整で、トレンドではない。ほぼ
今年最後の取引チャンスがきそうだが、焦る必要はない!

2024年12月17日(火)16:40公開 (2024年12月17日(火)16:40更新)
田向宏行

ザイFX!では読者の皆様へ簡単なアンケート調査を行なっております。お手数おかけしますがご協力をお願いいたします!!

オンライン交流会開催のお知らせ】

 田向さんのFXメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』で、オンライン交流会の第30回目の開催が決定しました!

 開催日時は、12月21日(土)20時30分からで、参加できるのは12月11日(水)までにメルマガ購読者となった方です。年内最後の交流会で年末相場の注意点を確認したり、今年のトレードを振り返ってみてはいかがでしょうか。

 ちなみに、前回(第29回)は60名以上の方にご参加いただき、11月の田向メルマガで集中的に取り上げたユーロ/米ドルのトレード相談が多く寄せられました。
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FXのことをなんでも相談できるオンライン交流会がスタート! 田向宏行さんがチャートを交えて直接答えてくれた! 参加者同士の交流も


トレンドに乗れば利益を伸ばせるが、トレンドがなければ利益を取るのは難しく、積極的に取引する場面でない

 為替市場は、明日(12月18日)のFOMC(米連邦公開市場委員会)と、あさって(12月19日)日銀会合(日銀金融政策決定会合)という大きなイベントを控えています。

 ただ、それ以前の問題として、これまでの当コラムでお伝えしていますが、欧米のトレーダーの多くが長期休暇に入りやすいクリスマスを控えている点と、来年(2025年)1月20日(月)に、何をやるかわからないトランプ氏が米大統領に就任する点から、相場は動きにくいと思われます。

【※関連記事はこちら!】
米ドル相場は週足ダウ理論で米ドル買い方向だが、積極的に仕掛けるタイミングでない。クリスマス休暇とトランプ大統領就任を前に、あえて仕掛けるのは割に合わない戦略(12月10日、田向宏行)

「相場が動かない」というのは「まったく動かない」ということではありません。相場の傾きとも言いますが、「一定方向への動きがない」ということです。

この一定方向の動きは、トレンドと言われます。

 私たちトレーダーは、トレンドに乗ることで利益を得ますし、利益を伸ばせます。

 その代表例が、当コラムでもお伝えした今年(2024年)7月の米ドル/円の下落で、約20円下げる大きなトレンドでした。

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米ドル/円は先週注目の151.84円を割れ、140.24円へ下落中。140.24円割れで、月足ダウ理論が下向きに転換し、120円方向に。需給が変わる「相場の壁」の発見が重要(8月6日、田向宏行)
米ドル/円の162円の上と160円の下に逆指値注文を置いた結果、157円台への介入らしき急落もチャンスを逃さなかった! 値動きの事実を見て、動く方向に注文を置いただけ(7月17日、田向宏行)

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 こうした場面では、誰もが利益を得やすいですし、メルマガでお伝えした160円台から乗れなかったとしても、途中から売り参入しても十分な利益を得ることができたと思います。

 逆に、先月(11月)からのユーロ/米ドルのようにトレンドがなければ、誰にとっても利益を取るのが難しくなるわけです。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 だから、冒頭に書いたような理由で、相場が傾きにくい今の状況では、私たち個人投資家が積極的に取引をする場面ではないことをずっとお伝えしてきています。

米ドル/円やユーロ/米ドルはこの1週間、日足レンジ内の調整。小さな時間軸のトレンド探しで相場に張り付くのは、副業FXでは難しい

 こうしたトレンドは、時間軸で違います。

 それは、どの時間軸のチャートを見て、分析しているかによって違ってくるということです。

 このチャート分析の技術と時間軸の理解が深まると、トレードがしやすくなりますし、トレードを控えた方がいいタイミングも見えてきます。

 例えば、先週、12月10日(火)のコラムから本日(12月17日)の1週間で、ユーロ/米ドルは最大100pipsほど下げる場面がありましたが、この動きは続かず。ダウ理論の日足レンジ1.0629~1.0453ドル内での推移が続いています。

ユーロ/米ドル 日足
ユーロ/米ドル 日足チャート

(出所:TradingView

 一方、米ドル/円はこの1週間で約350pips上昇しており、円売りが目立ちます。

 それでも先週のコラムのとおり、米ドル/円はダウ理論の日足レンジ155.88~148.64円内での動きでしかありません。つまり、日足レンジ内の調整の範囲でしかないということで、相場は傾いていません。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 拙著『相場の壁とレンジで稼ぐFX改訂版』などで書いていますが、レンジ内は売り手と買い手が交錯していて、方向感が弱まります。

 このため、たまたま大きな売りや買いが出ると、その方向に少し動きますが、トレンドではないため一時的な動きとなります。

 ということは、レンジ内の取引は、この小さな値動き、小さな時間軸のトレンドに上手く乗れるかどうかがトレードの成否の分かれ目となります。

小さな時間軸でのトレンドを探すためには、相場に張り付いて短い時間軸のチャートで取引しなくてはなりません

 こうした取引は、副業でFXをする方には難しいことでしょう。

 本業の合間にチラチラ相場を見て取引すれば、運よく利益になるかもしれませんが、少し相場を見る間隔が開いてしまうと、さっきまでの含み益が含み損に変わったりします。

 こうした確率的に難しい場面で、個人投資家が無理な取引をする必要はないと考えています。

FXや株など金融取引は、いかにしてギャンブルにならないようにするかがポイント! チャート分析で損失額を明確にしよう

 相場からの利益は誰でも欲しいものですが、利益を得るにはそれなりの手順が必要で、これから外れたら損をしやすくなります。

 一方、基本的なことですが、チャートで市場の多数派を見ずに、自分の相場観で取引するのはかなり難しく、個人投資家の場合は運次第となりやすいと思います。

 この点から私は個人投資家はまずチャート分析の技術を身に着けることをおすすめしています。

田向宏行著『相場の壁とレンジで稼ぐFX改訂版』

 チャート分析を使うことで何が良いかといえば、自分の負うリスク、つまり損失額が明確になる点です。

 相場取引は未来に賭けるものです。しかし未来がどうなるかは誰もわかりません。

 そうであっても、損失があらかじめわかっていれば、そのリスクを負って仕掛けるかどうかを判断することができます。

 逆に、損失が明確でない状態で取引するのは、ギャンブルと同じです。

FXや株など金融取引は、いかにしてギャンブルにならないようにするかがポイントです。

 トレードをギャンブル視点でする人は、ある時は儲かりますが、ある時は損をします。それは運次第だからです。そして幸運が続く人はいません。

 FXトレードを収入の柱のひとつとするのなら、トレードがギャンブルにならないようにすることが大事で、そのためにもチャート分析が必要になります。

チャート分析から、米ドル/円はそろそろ取引戦略を考えるタイミングになってきています。

 詳細は本日のメルマガでお伝えしましたが、ほぼ今年最後の取引チャンスかもしれません。

田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!
2024年12月17日(火)10:30の配信メールより一部抜粋

USDJPY 上の壁に接近中
この辺は、まず本日の値動きを見てからと思いますが、そろそろUSDJPYの上値が相場の上の壁で抑えられる可能性を考えつつ、上の壁を使った戦略を準備しておくといいかもしれません。

 ただ、本当に相場が動くかどうかは誰にもわかりませんし、私たちも焦る必要もありません。

 余裕のない投資やトレードは失敗しやすく、年末年始で慌ただしくなる時期だからこそ、相場には余裕をもって臨む方がいいと思います。


【ザイFX!編集部からのお知らせ】

 ザイFX!で新連載をスタートした田向宏行さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!(月額:4400円・税込)」です。

田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!画像

 FXや投資に関する書籍7冊が、計10万部超えの人気を博す田向さんが、100年以上続くダウ理論を基に、チャートポイントやテクニカル分析を配信します。

 さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施する予定です! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。

10日間の無料体験期間がありますので、「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」をぜひ体験してください。

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