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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

為替市場は米国の関税政策と、ロシアとウクライナの
停戦をめぐる報道で変動! ユーロ/米ドルやユーロ/円
より、ユーロ/スイスフランに注目すべき理由とは?

2025年02月13日(木)14:47公開 (2025年02月13日(木)14:47更新)
西原宏一

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ウクライナでの停戦協議の可能性を受けてユーロ/米ドル、ユーロクロスが上昇。トランプ劇場は続く!

 みなさん、こんにちは。

 足元の為替市場は、米国の関税政策を巡る報道に加え、ウクライナ情勢の新展開により大きく変動しています。

 特筆すべきは、ウクライナでの停戦協議の可能性を示唆する報道を受けて、ユーロ/米ドル、ユーロクロスが顕著な上昇を示していることです。

世界の通貨VSユーロ 4時間足
世界の通貨VSユーロ 4時間足チャート

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロVS世界の通貨 4時間足

 Bloombergによると、トランプ米大統領はプーチン露大統領との電話会談で、ウクライナ紛争終結に向けた協議開始で合意。トランプ氏は同日中にゼレンスキー・ウクライナ大統領との電話会談を予定しており、プーチン氏との相互訪問についても合意したと報じられています。

 この報道を受け、ユーロ/米ドルは1.0430ドル、ユーロ/円は160.97円まで上昇。特にユーロ/円は、直近の155.61円という安値から2営業日で約5円の上昇を記録しています。

ユーロ/円 日足
ユーロ/円 日足チャート

(出所:TradingView

注目すべき材料が多い2025年の為替市場。中でも動向が気になるのは、パリティ回復の可能性もあるユーロ/スイスフラン!

 今年(2025年)の為替市場は、注目すべき材料が多数あります。

 まず、関税を筆頭とした米国の通商政策に関する不確実性、加えて日米首脳会談を巡る思惑、さらにはウクライナ情勢の展開です。

 たとえば、停戦の可能性が高いとしてユーロ/米ドルを買い進めても、トランプ政権から欧州への関税報道あるとまた乱高下することが想定され、相場を難しくしています。

 そんな環境下で、注目すべきはユーロ/スイスフランの動向です。

 2022年2月のロシアのウクライナ侵攻時、ユーロ/スイスフランは1.0500フランレベルで推移していました。現在は0.9500フラン前後で取引されています。

ユーロ/スイスフラン 月足
ユーロ/スイスフラン 月足チャート

(出所:TradingView

 このユーロ/スイスフランの下落は、地政学的リスクの高まりを反映したものといえます。

 ただ、現在のユーロ圏を取り巻く環境は以下の課題を抱えており、単純ではありません。

(1)ドイツを中心とした経済減速
(2)地政学的リスクの継続
(3)ECB(欧州中央銀行)による追加金融緩和の可能性

 そのため、市場のコンセンサスではユーロ/米ドルがパリティ(1ユーロ=1ドル)に向けて下落するとの見方が優勢だったわけですが、今回の停戦協議の進展次第では、(2)の地政学的リスクがかなり改善します。

 結果、避難通貨としてのスイスフランの需要が低下し、ユーロ/スイスフランがパリティ(1ユーロ=1スイスフラン)に向けて上昇する可能性が高まります。

 交渉決裂のリスクも依然として存在するものの、停戦交渉の進展如何によっては、ユーロ/スイスフランのパリティ回復の可能性が高まります。

 ウクライナ情勢の展開とユーロ/スイスフランの動向に注目です。


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