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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円の下落トレンドは容易に修正されず、さらなる
安値を試す可能性が高い! プライスアクションの視点
から、米ドル/円とドルインデックスの動きを徹底検証

2025年03月28日(金)16:34公開 (2025年03月28日(金)16:34更新)
陳満咲杜

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米ドルは、また安値更新していく可能性が高い!あくまで戻り売りの
スタンスで臨むべき

 米ドル安の基調が続いているものの、モメンタムが低下している。大きな見通しはまったく変わらないので、本日(3月28日)はテクニカルに集中し、さらにプライスアクションに絞って市況を見直しておきたい。

 まず、米ドル全体の強弱を表すドルインデックスの動向から考えて、目先ベア(下落)トレンドにあり、弱いリバウンドに留まっていることがわかる。換言すれば、また安値更新していく可能性が高いから、米ドルに関してあくまで戻り売りのスタンスで臨むべきだと思う。

 下のドルインデックスの日足チャートが示しているように、2月3日(月)に、いったん再度高値をトライしたが(4)、その日に反転し、結局「ダブル・トップ」に近い形のフォーメーションを形成。また、ネックラインの位置(3)を割りこんだことから大きなトレンド(下落トレンド)の進行が示唆され、足元までの水準はその結果を反映していると言える。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足

(出所:TradingView

 もっとも、大きく下落してきたから、重要サポートゾーン(1)、(2)を相次いで割り込み、昨日(3月27日)高値までの一時的な反発があったが、極めて限定的であった。それはほかならぬ、ベアトレンドの志向が鮮明であること、またベアトレンドがなお途中であることの示唆と読み取れる。

 だからこそ、昨日(3月27日)は陰線で大引けし(6)、3月14日(金)の高値(5)と相まって目先のレジスタンスを示しているとみる。ここから早期に上に定着できない限り、また安値更新を果たしていくだろう。

 半面、仮に目先のレジスタンスをいったん突破できたとしても、元サポートゾーンのレベル(2)はメインレジスタンスゾーンと化すから、よほど何らかの材料がない限り、戻り切れない公算が高い。となると、現時点の水準で米ドル売りか、もう少し戻ったところで仕掛けるかの区別はあるものの、総じて米ドル売りの戦術が有効だと思う。

米ドル/円は構造上のベア志向を示すサインが点灯中、さらなる安値をトライしていく可能性が高い

 続いて米ドル/円を取り上げるが、日足におけるプライスアクションの視点が多く、すべて説明するのは容易ではないから、重要なポイントのみを解説しておきたい。

 まず指摘したいのは、米ドル/円はいったん2024年12月3日(火)の安値(1)を割り込んでいたことだ。それは構造上のベア志向を示すサインなので、軽視すべきではない。言い換えれば、昨年(2024年)12月安値の割り込みがあったからこそ、2025年1月高値(2)を起点としたベアトレンドが本物であることが証明されたわけで、ここからさらなる安値をトライしていく可能性が高い

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 もちろん、今更だが、1月10日(金)のローソク足(2)が典型的な「弱気リバーサル」のシグナルであった上、昨年(2024年)9月安値を起点とした大型切り返しのトップを付けたから、大きな「フォールス・ブレイクアウト」のサインを点灯していたことがわかる。このサインの支配力が今でも確認されているはずなので、米ドル/円の下落トレンドは容易に修正されないだろう。

 下落途中の速度調整もあったが、結局続落となり、3月安値の打診をもたらした。途中のスピード調整、つまり2月7日(金)安値(3)からの切り返しがもっとも鮮明であったから、同安値が重要な役割を果たすのも自然な摂理だ。

 だからこそ、3月3日(月)にいったん同安値をブレイクし(4)、また前営業日(2月28日)陽線をいったん更新したにもかかわらず、大陰線で大引けしたことから考えて、重要なレジスタンスを再度確認したと理解できる。元のサポートが往々にしてその後レジスタンスと化すから、わかりやすい事例だと思う。

 典型的な形ではないものの、2月28日(金)の陽線をほぼ否定したから、3月3日(月)の陰線を「弱気リバーサル」のサインとして認定できる。だからこそ、その後の安値再更新につながったわけだ。

 足元まで同水準前後に戻ってきているから、いろんな思惑が出やすいタイミングでもあるが、筆者は引き続き米ドルの頭の重さを想定し、スタンスを再確認しておきたい。

ドルインデックスも米ドル/円も下落一服の段階、しかし本格的な
上放れなしではベアトレンドを修正できない

 要するに、ドルインデックスも米ドル/円も、細かい値動きに関してダイバージェンスがあるものの、総じて下落一服の段階にある。そして、下落一服の間、往々にして元のレジスタンスゾーンを再確認するような値動きを見せるが、本格的な上放れなしではベアトレンドを修正できないのが共通するポイントだ。

 最後に、すべての事情や思惑が市場に織り込まれている、という金融市場の大前提を再度確認しておきたい。なぜなら、CFTC(米商品先物取引委員会)のポジション云々でまた円安トレンドへ復帰するのでは、という俗論に一線を画したいからだ。検証や詳しい解説はまた次回、市況はいかに。

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