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IMMポジションの解消次第で、米ドル/円は152円程度まで上昇へ

 前回のコラムで、状況が不透明な時はポジション調整の相場になりやすいというお話をしました。
【※関連記事はこちら！】
⇒米ドル/円はチャート上ではまだ売られすぎで上昇の可能性はある。150円をめどにしつつ152円程度までの上昇を想定しながらデイトレ主体で臨みたい！（3月21日、今井雅人）

 この1週間を見ると、その典型のような展開になっています。米ドル/円に関してはショートポジション（米ドル売り・円買いポジション）がまだ溜まっていることを指摘しましたが、その調整が起きている結果、現時点では150円台にまで上昇してきています。

 今後の展開を占うにあたっては、ポジションが解消されているか、週末に発表されるIMMのポジションを確認したいと思います。

 その解消状況にもよりますが、まだ米ドル/円のショートポジションが残っているようであれば、152円程度までの上昇はあり得ると思います。逆に解消しているようであれば、現在の150円台が当面の天井になると考えています。

米ドル/円 日足

（出所：TradingView）

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トランプ米大統領が本気で関税をかけてくれば為替は円高か？

 ところで、今朝方、トランプ米大統領が「4月2日からすべての輸入車に対して一律25％の関税を掛ける」と宣言しました。措置は恒久的と言っていますので、今回は本気で関税をかけてきそうなムードです。

トランプ米大統領は本気で関税をかけてきそうなムード(C)Mark Wilson/Getty Images

 今のところマーケットはあまり反応していませんが、まだ楽観できません。ここからリスクオフの展開が再発する可能性もありますので、それは頭に入れておく必要があるのではないでしょうか。

 もしリスクオフの展開になってくるとすれば、為替相場ではやはり円高になるということだろうと思います。

米ドル/円 日足

（出所：TradingView）

ユーロ/米ドルもIMMポジション次第の動き

 次にユーロ/米ドルです。こちらは、チャートを見ていただくと連続して下落をしてきています。やはりそれまでの上昇の調整（コレクション）ということだろうと思います。

 チャートを見ると1.06ドル程度までの下落の可能性を感じますが、これもポジション状況によります。週末のIMMのポジション状況を確認する必要があります。

ユーロ/米ドル 日足

（出所：TradingView）

 その他の通貨については、特段材料になりそうなものが見つかりません。

 クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）も完全に方向感を失っていますが、リスクオフの展開になってこない限り、今後もこのような状況が続くと考えています。

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ウクライナとロシアの紛争は？トランプ大統領の仲介は上手くいきそうもないが…

 また、その他には、今のところ目立った材料はありませんが、ひとつ頭に入れておく必要があるとすれば、ウクライナとロシアの紛争の行方でしょうか。

 トランプ米大統領の停戦の仲介はあまり上手くいくとは思えませんが、一応注視をしておく必要があると思います。

 次の新しい材料が出てくるまでは、細かくレンジを取っていくトレードを続けるしかなさそうです。

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