トランプ政権が打ち出した相互関税は「This Is Much Worse Than Expected(予想をかなり超えたショック)」
みなさん、こんにちは。
トランプ政権が打ち出した今回の相互関税は、多くの市場参加者にとってかなりショッキングな内容です。
ゴールドマン・サックスも「ゴールドマンパニック=This Is Much Worse Than Expected(予想をかなり超えたショック)」であるとレポートしています。
相互関税の内容を確認して見ると、以下のとおりです。
トランプ米大統領は2日、貿易相手国に対し相互関税を課すと発表した。全ての輸入品に一律10%の基本関税を課した上で、各国の関税や非関税障壁を考慮し、国・地域別に税率を上乗せする。国・地域別の関税率は日本が24%、欧州連合(EU)が20%、英国が10%などとなっている。中国は発動済みの20%に加え、34%を上乗せする。
(出所:ロイター)
中国の合計54%の関税というのもすさまじいですね。
日本に関して、トランプ大統領は次のようにコメントしています。
「日本はわれわれに46%を課し、自動車のような特定の品目にはそれよりもさらに高い水準を課している。46%だ。われわれは24%を課す」
加えて、自動車業界に対しては日本と韓国を批判。特にトヨタ自動車を名指しし、米国で外国産自動車を年100万台販売していると指摘しています。
これにはちょっとびっくりです。トヨタとホンダ、そして日産は、アメリカの工場で沢山の雇用を生み出しているのに、それはコメントせず。 名指しされたトヨタは特に米国で「雇用に貢献している」と思うのですが…。
ここからは、我が国の首相の外交力に期待したいのですが、マーケット参加者は「石破首相の外交力に期待していない」といったところです。
これではグローバルに株は崩れます。本稿執筆時点で、日経平均は前日比1052円安の3万4673円と3万5000円を割り込んで推移しています。

(出所:TradingView)
それでは、次に為替をチェックしていきましょう。
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米ドル/円は138円に向けて続落中! グローバルに株が崩れるリスクオフ環境下では、日本円が最強通貨
過去のコラムでご紹介させていただいたように、ドイツ復活とともに通貨ユーロも底堅いままです。
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3月末は「四半期末のリバランス」による米ドル買いで一時値を下げましたが、本稿執筆時点では1.09ドル台を回復。再び1.1200ドルに向けてじわじわと値を上げています。

(出所:TradingView)
ただ、今回の相互関税の発表を受けてグローバルに株が崩れる中では、リスクオフに強い日本円が最強。
マーケットでは、円に対して強気な参加者も増えてきています。 例えばゴールドマン・サックス。
米ゴールドマン・サックス・グループは、米経済や関税を巡る不安を背景に安全資産として円の需要が膨らみ、 円相場は対ドルで今年1ドル=140円台前半に上昇すると予想している。
グローバル外為・金利・新興市場戦略責任者のカマクシャ・トリベディ氏は、米国のリセッション(景気後退)リスクが高まれば、円が投資家にとって最善のヘッジ手段になると指摘する。
(出所:Bloomberg)
昨年(2024年)は、株が下落する局面でも円高になるステージはめっきり見られなくなりましたが、今年(2025年)はリスクオフ=円ロングという流れが復活。リスクアセットといわれる豪ドル/円も92円台前半に値を下げています。
本稿執筆時点で、米ドル/円は147.30円で軟調に推移。
振り返ってみれば、トランプ政権は公約どおり、関税を引き上げると発表。 発表された相互関税は予想をかなり超えたものでマーケットに大きなショックを与えています。
当面リスクオフ環境が続くでしょうから、米ドル/円は138円に向けて続落中です。

(出所:TradingView)
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