[ドル・円]
来週の米ドル・円は下げ渋りか。日米協調介入の思惑や米トランプ政権のドル安容認で、ドル売り地合いは継続。ただ、2月8日の総選挙を控え、財政悪化懸念の円売りが主要通貨をサポートする展開となりそうだ。1月23日のNY連銀によるレートチェック報道やトランプ米大統領のドル安を「困らない」とした容認姿勢で米国サイドのドル安志向が示され、全般的にドル売りに振れやすい。それを受け、ユーロや豪ドルが選好されよう。
米連邦準備制度理事会(FRB)は同27-28日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、4会合ぶりに政策金利の据え置きを決定。ただ、6月以降はハト派的な政策スタンスに傾くとの思惑から、ドル売りを支援しそうだ。一方、2月8日投開票の総選挙に向け、財政悪化懸念による円売りが見込まれる。与党勝利なら、高市政権の積極財政推進が意識される。また、立憲民主党と公明党が結成した野党・中道改革連合が政権を奪還しても、政治リスクによる円売りが予想される。
【米・1月ISM製造業景況指数】(2月2日発表予定)
2月2日発表の1月ISM製造業景況指数は前回の48.3と、前回47.9から小幅改善の見通し。ただ、節目の50を下回る状態が続き、強いドル買い要因にはなりにくい。
【米・1月雇用統計】(2月6日発表予定)
2月6日発表の米1月雇用統計で失業率は4.4%、非農業部門雇用者数が前月比+7.0万人程度の見通し。労働市場縮小が示されれば利下げ観測でドル売りに振れやすい。
・予想レンジ:152円00銭-156円00銭
・2月2日-6日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)1月ISM製造業景況指数 2日(月)日本時間3日午前0時発表予定
・予想: 48.3
参考となる12月実績は47.9。大幅な改善は期待できないが、雇用情勢は特に悪化していないため、12月実績をやや上回る可能性がある。
○(欧)1月ユーロ圏消費者物価指数 4日(水)午後7時発表予定
・予想:12月実績は前年比+1.9%
対米関係の一段の悪化は回避され、ユーロ圏経済の停滞やインフレ見通しの引き下げにつながる材料は特にないため、1月のインフレ率は12月実績と差のない水準にとどまる可能性がある。
○(欧)欧州中央銀行政策金利発表 5日(木)午後10時15分発表予定
・予想:政策金利の現状維持
ユーロ圏経済の減速は回避されており、米国と欧州の対立が一段と強まる可能性は低いため、政策金利を変更する理由は見当たらない。
○(米)1月雇用統計 6日(金)午後10時30分発表予定
・予想: 非農業部門雇用者数は前月比+7万人
1月の雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回った場合、3月利下げの確率は一段と低下。失業率は4.4%で横ばいと予想されるが、市場予想と一致した場合、3月利下げ観測はやや後退する可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・3日(火):(豪)豪準備銀行政策金利発表
・4日(水):(NZ)10-12月期失業率、(米)1月ADP雇用統計、(米)1月ISM非製造業景況指数
・5日(木):(豪)12月貿易収支、(英)英中央銀行政策金利発表
・6日(金):(加)1月失業率、(米)2月ミシガン大学消費者信頼感指数速報
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