[ドル・円]
来週のドル・円はドル・円は伸び悩みか。中東紛争の長期化が懸念されるなか、有事のドル買いは継続する見通し。収束に向けた協議の行方は不透明で、ドル売りは限定的となりそうだ。トランプ米大統領はイランとの対立を解消するため交渉中とし、紛争の終結に向け動き出した。パキスタンを仲介役に協議を進める方向で、事態打開への期待感が高まる。ただ、イラン側は徹底抗戦の構えで、不透明感を深めている。それに伴い、原油相場の底堅さが目立つ。NY原油先物(WTI)は1バレル=90ドル台の高値圏をおおむね維持しており、今後のインフレ圧力をにらんだドル買いは当面続くと見られている。
また、米連邦準備制度理事会(FRB)は今月開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定。今後についてもインフレ圧力から一段の緩和を想定しにくく、ドル買いを後押ししそうだ。
一方、日本のインフレ指標は伸びが鈍化しており、日本銀行による追加利上げ観測を支える材料にはなりにくい。現時点では4月の追加引き締めが見込まれるものの、日銀当局者が政策修正に慎重なら円売り地合いが続くだろう。ただ、ドル・円は160円以上の水準での為替介入が警戒され、過度な円売りは縮小。ドルは引き続き上値の重さが意識されそうだ。
【米・3月ISM製造業景況指数】(4月1日発表予定)
4月1日発表の3月ISM製造業景況指数は前回の52.3と、前回52.4からやや鈍化の見通し。節目の50を上回って改善すれば、景気回復期待を背景としたドル買い地合いに。
【米・3月雇用統計】(4月3日発表予定)
4月3日発表の米3月雇用統計で失業率は4.4%と横ばい、非農業部門雇用者数が前月比+5.1万人の見通し。労働市場の改善は想定内なら利下げ余地を見込んだドル売りに振れやすい。
・予想レンジ:158円00銭-161円50銭
・3月30日-4月3日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(欧)3月ユーロ圏消費者物価指数 3月31日(火)午後6時発表予定
・2月実績は前年比+1.9%
2月実績は前年比+1.9%。中東紛争による原油価格の大幅上昇が物価動向に影響を及ぼすのは4月以降になるため、3月のインフレ率は2月実績並みとなる可能性がある。
○(米)3月CB消費者信頼感指数 3月31日(火)午後11時発表予定
・予想:88.8
2月実績は91.2。3月については中東紛争による原油価格の大幅上昇が消費者信頼感の悪化につながる可能性があるため、2月実績を下回る可能性が高い。
○(日)日銀短観3月調査 4月1日(水)午前8時50分発表予定
・予想: 大企業製造業DIは+17
参考となる12月調査で大企業製造業DIは+15。ただ、今回は中東紛争の勃発によってエネルギー価格は急騰し、世界経済の不確実性が高まっていることから、DIは前回実績を下回る(悪化する)見込み。
○(米) 3月雇用統計 4月3日(金)午後9時30分発表予定
・ 予想:非農業部門雇用者数は前月比+5.1万人、失業率は4.4%
2月の非農業部門雇用者数は予想外の減少を記録したが、3月は反動増が予想されるため、雇用情勢の悪化を示唆する内容ではないとみられる。失業率については横ばいとなる可能性がある。中東紛争の勃発が雇用市場に悪影響を及ぼすのは5月以降となる見込み。
○その他の主な経済指標の発表予定
・3月30日(月):(独)3月消費者物価指数
・3月31日(火):(日)2月失業率、(英)10-12月期国内総生産改定値、(米)2月JOLTS求人件数
・4月1日(水):(欧)ユーロ圏2月失業率、(米)2月小売売上高、(米)3月ISM製造業景況指数
・4月2日(木):(米)2月貿易収支
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