[ドル・円]
来週の米ドル・円は上げ渋りか。5月20日に公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、4月28-29日の会合では、インフレ率がFRB目標の2.0%を持続的に上回る状況が続く場合、利上げが必要との見解を示した。それを受け、年内利上げ観測が強まった。今後発表される経済指標が堅調な内容となり、引き締め的な政策スタンスが見込まれればドル買いが入りやすい。トランプ米大統領はイランとの和平協議について最終段階との認識を述べたが、戦争終結は保証されていないため、安全逃避的なドル買いが入りやすい地合いに変わりはないだろう。ただ、米ドル・円が防衛ラインとみられる160円に接近する局面では日本の為替介入への警戒が高まるとみられ、リスク選好的な米ドル買い・円売りは縮小する可能性がある。
【米・5月消費者信頼感指数】(5月26日発表予定)
26日発表の米5月消費者信頼感指数は92.5と、前回実績をやや下回る見通し。コロナ禍以来の低水準から持ち直しつつあるが、回復基調を維持できればドル売り要因となる。
【米・4月コアPCE価格指数】(5月28日発表予定)
5月28日発表の米4月コアPCE価格指数は現時点で前年比+3.3%と、3月実績を上回る見通し。インフレ圧力が続けば、引き締め的な金融政策をにらみドル買い材料に。
・予想レンジ:157円00銭-161円00銭
・5月25日-29日発表予定の経済指標予想については以下の通り。
○(米)5月消費者信頼感指数 26日(火)午後11時発表予定
・予想:92.5
参考となる4月実績は92.8。5月についてはエネルギー価格の高止まりが続いていり、インフレ持続も警戒されていることから、4月実績を多少下回る可能性がある。
○(米)4月コアPCE価格指数 28日(木)午後9時30分発表予定
・予想:3月実績は前年比+3.3%
エネルギー価格の高止まりの影響は3月時点よりも強まる見込み。サービス価格の上昇も予想されており、4月は3月実績をやや上回る可能性がある。
○(米)1-3月期国内総生産改定値 28日(木)午後9時30分発表予定
・予想:前期比年率+2.0%
参考となる速報値は前期比年率+2.0%。設備投資と政府支出は拡大したが、外需と個人消費は弱含み。改定値で上方修正される項目は少ないとみられ、速報値と差のない水準となる見込み。
○(日)4月失業率 29日(金)午前8時30分発表予定
・予想:2.7%
参考となる3月実績は2.7%。完全失業者数は8カ月連続で増加。物価高や最低賃金引き上げの影響が出ているようだ。今状況は4月も変わらないとみられており、失業率は横ばいか、0.1pt上昇する可能性がある。
○その他の主な経済指標の発表予定
・26日(火):(米)3月CS20都市住宅価格指数
・27日(水):(NZ)NZ準備銀行政策金利発表
・28日(木):(米)4月耐久財受注、(米)4月新築住宅販売件数
・29日(金):(日)4月鉱工業生産速報、(独)5月失業率、(加)1-3月期国内総生産、(米)5月シカゴPMI
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