昨日もユーロの買い戻しが強かったぁ。ちょっと株価が上がり出すと、欧州の信用不安なんかどこかに忘れ去られてしまうといった感じだ。リスクテークによるクロス円の買い戻しという要因もあるにはあるが、純粋に欧州通貨の買い戻しが強まってしまう。ロンドン勢が参入するとともに、ユーロドルは1.32台にまで到達。1.33台くらいまでの戻りがあるだろうと想定している私にとっても、なかなか1.32台では容易に売りこむことができなかった。
アメリカの経済指標は良いものが目立った。ADPの雇用指数では、就業者数が9万人台の増加となって驚かせた。中間選挙が終わって以降のアメリカは特に内向きで、雇用環境にはとても気を使っているから、注目度も高かったということもあるのだろう。ADPの発表から風向きは大いに変わったように感じる。
そして昨日のアメリカの中古住宅の予約件数も、当初の予想のコンセンサスであるマイナスを裏切って、過去に例を見ない大きな伸びを示した。先月までの減税措置の反動で、需要が落ち込んでいたところの再反動だとも思えるが…。ともかく上がるから、上がるのだ。
トリシェ総裁の会見がはじまると、ユーロドルは1.31台後半から売られ気味になってきた。私もそれっ!とばかりに目をつぶって売って行った。出来はすでに1.3130。量的緩和の期間は延長したものの、期待されていた国債の買い入れの増額というような新規プランも発表されなかったため、ユーロ売りとなったようだ。
私としてはほくほくと見ていたのに、1.30台割れに失敗すると、あっという間に1.30台後半となってきた。ムム、嫌な予感。1.31台を触り始めたため、慌ててポジションをクローズした。ニューヨーク市場がスタートすると、米国株は2日連続のラリーとなった。ここ1週間で織り込まれてきた欧州通貨はさらに買い戻されて、ユーロドルは1.32台ミドルまで駆け上がり、そのままニューヨーク市場を終了した。
今晩は雇用統計である。就業者数は15万人前後の増加が見込まれている。マーケットはリスクテーク体制に入っているので、そちらの方向にポジションがたまっている。ユーロ円やユーロドルでは売らないといけないプレーヤーが多そうだということだ。たぶん数字が良くても、さらに上がる余地はさほどないのではと思う。だったらユーロ円でもショートで持ったほうが効率がよさそうだ。タイトストップで対処するのは当然のこと。できれば111円台で売りたいところだ。
日本時間 19時00分
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