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• 2021年07月15日(木)00時06分

  ニューヨーク外国為替市場概況・24時　ドル円、弱含み

  　14日のニューヨーク外国為替市場でドル円は弱含み。24時時点では110.08円と22時時点（110.17円）と比べて9銭程度のドル安水準だった。この日発表の6月米卸売物価指数（PPI）は前日の同消費者物価指数（CPI）に続いて予想を上回る強い結果となった。ただ、日本時間15日1時のパウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の議会証言に先立ち公表された証言原稿が「早期のテーパリング期待を高める内容ではなかった」と受け止められると、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となった。24時前に一時109.97円と日通し安値を更新した。

  　ユーロドルは24時時点では1.1819ドルと22時時点（1.1823ドル）と比べて0.0004ドル程度のユーロ安水準だったが、米長期金利の低下とともにドル売りが優勢となり、一時1.1828ドルと21時30分過ぎに付けた日通し高値に面合わせする場面があった。

  　ユーロ円はじり安。24時時点では130.11円と22時時点（130.25円）と比べて14銭程度のユーロ安水準。ユーロドルの上昇につれた買いが入った一方、ドル円の下落につれた売りが出たためじり安の展開となった。23時過ぎに一時130.02円と本日安値を付けた。

  　カナダドルは一転下落した。カナダ銀行（BOC）はこの日、政策金利を0.25％のまま据え置くことを決めたと発表。市場の予想通りとなった。ただ、債券買い入れプログラムの規模を従来の週30億カナダドルから週20億カナダドルに減額すると当初はカナダドル買いで反応。米ドルカナダドルは一時1.2428カナダドル、カナダドル円は88.57円までカナダドル高に振れた。
  　ただ、そのあとは一転カナダドル売りが優勢に。市場では「利上げのタイミングに関するシグナルのような、もっとタカ派的な内容を期待していた」との声が聞かれた。米ドルカナダドルは一時1.2521カナダドル付近、カナダドル円は87.90円の本日安値までカナダドル安に振れた。

  本日これまでの参考レンジ
  ドル円：109.97円　-　110.70円
  ユーロドル：1.1772ドル　-　1.1828ドル
  ユーロ円：130.02円　-　130.43円

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