【NY為替オープニング】ドル・円160円台からどこまで上値試せるかが焦点に｜FX・為替ニュース

2024年06月27日(木)21時18分ポスト
【NY為替オープニング】ドル・円160円台からどこまで上値試せるかが焦点に

◎ポイント
・鈴木財務相「経済への影響を強く懸念。必要に応じて対応する」
・カジミール・スロバキア中銀総裁（ユーロ圏）
「欧州中央銀行（ECB）、年内の追加利下げはあと1回の可能性」
「9月の四半期経済予測を待つことが適切」
・日経平均株価終値：39341.54円（前日比325.53円安）
・上海総合指数終値：2945.852（前日比26.673ポイント安）
・NY原油先物8月限(時間外取引)現在値：81.43ドル（前日比0.53ドル高）
(NY発表予定：日本時間)
・21:30　米・1-3月期GDP確定値（前期比年率予想：+1.4％、改定値：+1.3％）
・21:30　米・先週分新規失業保険申請件数（予想：23.5万件、前回：23.8万件）
・21:30　米・5月耐久財受注速報値（前月比予想：-0.5％、4月：+0.6％）
・21:30　米・5月卸売在庫速報値（前月比予想：+0.1％、4月：+0.1％）
・23:00　米・5月中古住宅販売成約指数（前月比予想：+0.5％、4月：-7.7％）
・02:00　米財務省・7年債入札
・米大統領選候補者の第1回テレビ討論会

　27日のニューヨーク外為市場では、ドル・円は160円台での推移を維持しており、日本政府・日銀による円買い介入への警戒感が高まるなかで、どこまで上昇余地を試せるのかが焦点になりそうだ。米国の連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ開始時期を探る動きは続き、主要経済指標の発表が注目される。

　前日は、米国は利下げを急がないとの見方を背景に、ロンドン市場で4月29日のドル高値160円17銭を上抜けたことを受け、ニューヨークでドル高・円安が進行した。その際、神田財務官の円安けん制発言でいったん退く場面はあったが、まもなく挑むようなドル買い・円売りが再開・継続した。ただ、財務官のコメントをみれば、「為替、過度な変動あれば適切な対応取る」は決まり文句的としても、「足元の動きは急激」や「最近の急速な円安の進行に関しては深刻な懸念有する」などはかなり率直に当局の見方を伝えており、行動は近いのかと感じてしまった。米国債券市場では日本政府の売却を見越したような動きも利回り上昇につながったそうだ。

　さて、本日発表予定の米経済指標では、まず1-3月期GDP確定値は改定値からの上方修正が予想されている。ただ、個人消費は改定値と同水準が見込まれ、全体として強い修正という印象にはなりにくいと思われる。次に週次の新規失業申請件数は前回からやや縮小が予想され、引き続き労働市場の底堅さが指摘されそうだ。一方、5月耐久財受注速報値はマイナス予想で、コアも伸び鈍化が見込まれ、ややネガティブな受け止め方になるかもしれない。そして、5月中古住宅販売成約指数はプラス転換の見方だが、最近は住宅関連指標の悪化が目立つことで、予想下振れの可能性が懸念される。米財務省の国債入札は7年債となるが、前日までの2年債、5年債は需要の強さがみられるため、期待が持てそうだ。

・ドル・円160円55銭、ユーロ・ドル1.0693ドル、ユーロ・円171円68銭、ポンド・ドル1.2641ドル、ドル・スイス0.8979フランで推移している。

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