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• 2025年06月17日(火)23時10分 ポスト

  【ＮＹ為替オープニング】FOMC開始、引き続き通商協議や中東情勢の行方が焦点

  
  ■注目ポイント
  ・15－17日：G7首脳会議
  ・トランプ米大統領「イランは核兵器を持つことはできない」「EUは公平な提案を提示する準備がまだない」
  ・FOMC、18日まで
  ・日銀政策委員会・金融政策決定会合：政策据え置き、2026年4月から国債買い入れの減額幅を圧縮
  ・植田日銀総裁「来年4月以降の減額幅縮小、市場の安定に配慮」
  ・独・ZEW期待指数(6月)　30.5　25.2
  ・米・5月小売売上高：前月比－0.9％（予想―0.6％、4月：－0.1％←＋0.1％）
  ・米・6月ニューヨーク連銀サービス業活動：－13.2（5月：－16.2）
  ・米・5月輸入物価指数：前月比0％（予想―0.2％、4月：＋0.1％）
  ・米・5月輸出物価指数：前月比－0.9％（予想―0.2％、4月：＋0.1％）

  17日のNY外為市場では本日から明日にかけて開催される連邦公開市場委員会（FOMC）を睨む。引き続き中東情勢にも注目が集まる。トランプ米大統領は主要7か国（G7）首脳会議出席を早めに切り上げ、急きょ帰国した。フランスのマクロン大統領はイラン、イスラエルの停戦案を提示するためとしたが、トランプ氏は否定。停戦ではなく終結させることが必要と主張した。米英は通商協議を完了、署名。G7ではベッセント米財務長官などが通商協議を続行させる見通しで引き続き結果に注目される。対欧州、日本との通商協定の合意は難航している。トランプ大統領は欧州はまだ公平な案を提示する用意が内容だと指摘。欧州では関税を警戒も、防衛拡大など支出拡大期待が景気見通しを押し上げ、ユーロ買いが優勢となった。

  日銀は政策委員会・金融政策決定会合で予想通り政策据え置き、2026年4月から国債買い入れの減額幅を圧縮することを発表した。植田総裁は、市場の安定に配慮した計画だと説明した。円は軟調。

  FRBはFOMCで関税を巡る不透明性が存続しているほか、中東情勢の悪化で金融政策を据え置く見通し。今後の利下げの行方を探る上でFRBの今後の利下げの可能性を判断するうえで、FOMC参加者の金利予測分布図（ドット・プロット）に注目されるほか、パウエルFRB議長発言に注目が集まる。議長は、政策の不確実性が続き、FOMCの様子見姿勢を繰り返す可能性がある。同時に、関税で、スタッフメンバーの予測では、インフレの上振れリスクに焦点を当てる結果が示唆される可能性があるため、ドルは底堅く推移か。中東情勢を受けた原油高、関税の影響でFRBのタカ派姿勢が維持された場合、ドルが下げ止まる可能性がある。

  米5月小売売上高は前月比－0.9％と、予想以上に悪化し1月来で最大の下落率となった。4月分も－0.1％と＋0.1％から下方修正され2カ月連続の減少。国内総生産（GDP）の算出に用いられる外食・自動車・建材・給油などをのぞいたコントロールグプは前月比＋0.4％と4月－0.1％からプラスに改善した。
  ・ドル・円、200日移動平均水準149円55銭。

  ・ユーロ・ドル、200日移動平均水準1.0813ドル。

  ・ドル・円144円60銭、ユーロ・ドル1.1565ドル、ユーロ・円167円20銭、ポンド・ドル1.3560ドル、ドル・スイス0.8130フランで寄り付いた。

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