■ヘッジファンドの注目はスイスフランとNZドル/米ドル
先週に引き続き、今週もユーロ圏の混乱が続いています。
加えて、最近発表されている米国の経済指標は芳しくない状況であり、日本の政局が混乱しているということもあるため、消去法的に、避難通貨であるスイスフランの上昇が続いています。
先週のコラムでご紹介したユーロ/スイスフランは、今週に入ってから下落が加速しています(「ユーロはまだギリシャ問題に左右されそう。当面オセアニア通貨の買い場を探る展開か」を参照)。

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6月1日(水)のマーケットで、ユーロ/スイスフランは1.2100フランのバリアを抜けて史上最安値を更新し、米ドル/スイスフランも史上最安値の0.8384フランまで下落しています。
「スイスフラン高」が鮮明となっていると言えそうです。
それに加えて、資源国通貨の上昇も加速しています。
こちらも先週のコラムでご紹介したNZドル/米ドルが上値を拡大しており、一時は0.8270ドルまで上昇しました。NZドル/円も67.45円という高値まで到達しています(「ユーロはまだギリシャ問題に左右されそう。当面オセアニア通貨の買い場を探る展開か」を参照)。

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混乱するマーケットの中で、ヘッジファンドが注目しているのがスイスフランとNZドルです。
スイスフランとNZドルの両通貨が他の市場参加者にも注目されるようになり、大きく値を上げてきたと言えます。
■ユーロ/米ドルは当面1.45ドル近辺でアタマを抑えられそう
さて、ユーロ圏で悪材料が続出しているにも関わらず、底堅く推移してきたのがユーロ/米ドルです。
しかし、ユーロ/米ドルの上昇に陰を落とす要因が出てきました。それは米国の株式市場です。
このところ、米国の経済指標は芳しくない状況が続いていましたが、それでも、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和期待を背景に、米国株の下落は限定的となっていました。
ところが、6月1日(水)に発表された米国の経済指標から、市場のセンチメントが少し変貌してきました。
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