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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

米経済失速で市場のセントメントに変化が
出てきた。ドル/円は再度の80円割れも…

2011年06月02日(木)16:49公開 (2011年06月02日(木)16:49更新)
西原宏一

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■ヘッジファンドの注目はスイスフランとNZドル/米ドル

 先週に引き続き、今週もユーロ圏の混乱が続いています。

 加えて、最近発表されている米国の経済指標は芳しくない状況であり、日本の政局が混乱しているということもあるため、消去法的に、避難通貨であるスイスフランの上昇が続いています

先週のコラムでご紹介したユーロ/スイスフランは、今週に入ってから下落が加速しています「ユーロはまだギリシャ問題に左右されそう。当面オセアニア通貨の買い場を探る展開か」を参照)

ユーロ/スイスフラン 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/スイスフラン 日足

米ドル/スイスフラン 日足

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 6月1日(水)のマーケットで、ユーロ/スイスフランは1.2100フランのバリアを抜けて史上最安値を更新し、米ドル/スイスフランも史上最安値の0.8384フランまで下落しています

 「スイスフラン高」が鮮明となっていると言えそうです。

 それに加えて、資源国通貨の上昇も加速しています

 こちらも先週のコラムでご紹介したNZドル/米ドルが上値を拡大しており、一時は0.8270ドルまで上昇しました。NZドル/円も67.45円という高値まで到達しています「ユーロはまだギリシャ問題に左右されそう。当面オセアニア通貨の買い場を探る展開か」を参照)

NZドル/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 日足

NZドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 日足) 

混乱するマーケットの中で、ヘッジファンドが注目しているのがスイスフランとNZドルです

 スイスフランとNZドルの両通貨が他の市場参加者にも注目されるようになり、大きく値を上げてきたと言えます。

■ユーロ/米ドルは当面1.45ドル近辺でアタマを抑えられそう

 さて、ユーロ圏で悪材料が続出しているにも関わらず、底堅く推移してきたのがユーロ/米ドルです。

 しかし、ユーロ/米ドルの上昇に陰を落とす要因が出てきました。それは米国の株式市場です

 このところ、米国の経済指標は芳しくない状況が続いていましたが、それでも、FRB(米連邦準備制度理事会)の金融緩和期待を背景に、米国株の下落は限定的となっていました。

 ところが、6月1日(水)に発表された米国の経済指標から、市場のセンチメントが少し変貌してきました

 6月1日(水)に発表された5月分のADP雇用統計は前月比3万8000人増となり、市場予想を大幅に下回ったものとなりました。

 これにより、10年もの米国債の金利(長期金利)は急低下しています

 ADP雇用統計の結果発表を受けて、当初はユーロに対しても「米ドル売り」が進み、一時は1.44ドル台ミドルまでユーロ/米ドルは上昇しました。

 しかし、1.4450~1.4500ドルの厚い「ユーロ売り」注文をこなしきれず、その後は反落しています

 結局、NYダウが下げ幅を拡大し、ユーロ/円が急反落したため、ユーロ/米ドルは1.4330ドルまで下落しています。

ユーロ/米ドル 1時間足

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 欧米の主要な市場参加者は、ユーロ/米ドルの中期見通しを変えていないようです。

 ただ、ユーロ/米ドルは1.39ドル台から急回復してきたため、利益確定売りが入りやすい状況にあります

 加えて、米国株が不安定となったため、ユーロ/米ドルは当面のところ、1.45~1.46ドルあたりで上値を抑えられるのではないでしょうか?

■米ドル/円は再び80円割れとなる展開か?

 また、米国株の反落は、先月来堅調に推移してきた資源国通貨の上昇にも陰を落としています。

 ここでの注目は、まずはNZドル/円です。

 最近のマーケットは一方向に振れやすく、いったんNZドルが注目されると資金が集中しやすく、短期間で大きく値を上げてきました。

 しかし、6月1日(水)の米国株の反落により、先月来上昇を続けてきたNZドル/円が調整局面に入る可能性も高まってきました

NZドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/円 日足

 そして、NZドル/円の反落は、他のクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下落を誘因するでしょう。その影響を受けそうなのが米ドル/円です

 相関性の高い米国の金利が下落している割りには、NZドル/円やスイスフラン/円の上昇に支えられ、これまでの米ドル/円の下げ幅は限定的となっていました。

 しかし、6月1日(水)に発表された米国の経済指標の悪化をきっかけに、米国株が反落し、クロス円に売り圧力がかかっているため、米ドル/円の上値も重くなってきています

米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

 日本の政局は依然として不透明であり、このことは「円売り」の要因となります。それ同時に、急激な円高局面となったときに「市場介入」ができるのかとなると、政権の基盤が安定しない中では不透明です。

 クロス円の下落が影響し、米ドル/円の上値が限定されていることもあり、米ドル/円の戻りも82.00円レベルでは重くなっています。

米ドル/円は、米国の金利低下を横目にジワジワと軟化し、再び80円を割り込んでいくのではないでしょうか?


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