■オセアニア市場で一時75.32円まで下落!
このところ、75.7円台、75.6円台とジリジリ、少しずつ戦後の変動相場制以降の最安値を更新してきた米ドル/円だが、週明け10/31(月)日本時間早朝のオセアニア市場オープン時に窓を開けて一気に崩落した。
一時、75.32円をつけ、かなり大きな安値更新となっている。これまでの最安値は10月27日(木)のNY市場でつけた75.67円だった。
(チャート提供:サクソバンクFX証券)
先週から米国が量的緩和策第3弾(QE3)を実施するのではないかという観測が流れていることから、米ドル安・円高の流れになったものと思われる。
■「空白の時間帯」で安値更新
ただ、今回安値をつけた時間帯は日本時間の午前3時ごろ。非常に微妙な時間帯だ。サクソバンクFX証券など、ごく一部のFX会社は営業を開始していたが、ほとんどのFX会社は営業時間外。
ちなみにザイFX!のチャートも午前7時から始まっており、大きな下落はチャート上には現れていない。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 15分足)
今回は非常に取引量の少ない、いわば「空白の時間帯」につけた安値。ある意味、“幻の安値”と言えるかもしれない。
■「空白の時間帯」以降は何事もなかったかのような推移!?
多くのFX会社で取引が開始される午前7時ごろまでには米ドル/円は反発上昇しており、午前9時現在では75.7円台を推移。前週末とあまり変わりない水準まで回復している。
ちなみに、サクソバンクFX証券のような早朝から取引できるFX会社に口座を持っていれば、今回大きく窓を開けて崩落したあと、その窓を埋める過程を取りに行くトレードをすることが可能だった。
そのあたりについては専業トレーダーのバカラ村さんによる、以下のレビューをご覧ください。
●「月曜早朝4時から取引可能! 窓埋めトレードがやりやすいkakaku FX」(FX会社研究室)
(ザイFX!編集部・井口稔)
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