昨日の欧州序盤ではユーロ売りが活発化した。イタリアの報道で金融当局者の意見として「ECBがきちんとお金を貸さないと、ユーロ圏は崩壊するだろう」というような内容が公表されたからだ。ユーロドルは1.32台にまで滑り落ちて、私が逆張りしてでもユーロを買ってみようと思っていたあたりまで下落。
もちろん買うにしても、下げ止まりを確認するまでは買わないつもりだった。1.3260くらいまでの安値を2回やったので、自分は1.3250で売りのストップ注文を置いて、どこかで買えばよいということが短期的に確認された。
しばらくは1.32台にいたので焦ってユーロ買いに走る必要はなかったのだが、グローベックスでの米国株が実に堅調な値上がりを示していた。前日に株価が大幅高をしているだけに、このまま株価が一段高してしまうようだとリスクテークの流れになって、もう高くなってしまってユーロドルを買うどころではなくなってしまうかもしれない。
どうせ1.3250でカットすればよいのだから、ここで10ポイントや20ポイントを待っていても仕方がない。買えないリスクのほうが大きい。そこで私は1.3286で買ってしまった!
夜の8時過ぎに中国が金融緩和をした。預金準備率を下げたのだ。確かに中国株も年初来の安値に近付きつつあった。いくら成長率が高いと言っても、株価がこうでは当局も対策を期待されるところだった。そのステージでユーロドルは1.33台に復帰したが、すぐに私の買ったコストあたりまで押し戻された。
ユーロドルの1.32台などを見ると、みんなベアになってしまうではないか…。戻り売りの圧力も異様に強い。株価の調整も起こってもおかしくないくらいの株高でもある。リスク回避が起こったら、私のポジションはアッという間に吹っ飛んでしまうだろう。
夜の10時にはドル資金供給の為の協調行動が発表された。これは半年前にもあったものなので、あまりサプライズはないと思ったが、グローベックスでの米国株は急伸している。ユーロドルも1.34台に乗せ相場ところまで上がってきた。
私は前日の高値が1.3444であることからも、1.34台に乗せてきたらすぐに売ってしまおうと画策。1.3410がつきだしたので、成り行きでユーロを売った。確かに自分の思い通りにはいったのだが、その後もユーロの上昇は止まらず、ついには1.35台を見るにいたった。
ただユーロドルは1.35台をちょろっとのぞいた後は、1.3412まで振り落とされているのだから、それはそれですごいものがある。その後、もう一度、1.35台に乗せてきて、しばらく上値を探っていたが、ニューヨーク時間ではそこのレベルから下がるだけの展開となった。やはり落ちてきても、再度、1.34台の前半で止められた。
アメリカがドルの貸出金利を公定歩合以下に下げているので、これはどう見ても実質的な金融緩和であり、利下げである。純粋なドル売り材料でもある。したがって当面はドル安の展開が根っこに横たわることになりそうだ。
ドル売りはユーロでもよいのだがが、78円近くであればドル円でも面白いそうだ。最近しばらくはドル円をやっていないだけに、ドル円のショートを振るのは実に勇気がいる。77.75あたりからスモールで売り始めていって、今週の高値である78.28のちょっと外側、78.30で買い戻しのストップ注文が置けるように、78円台でもナンピンするつもりでいる。
日本時間 17時30分
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