■金正日総書記が死去! 米ドル買い、円売りに
12月19日(金)12時ごろ、北朝鮮の最高指導者・金正日総書記が死去したとのニュースが流れた。これは北朝鮮の朝鮮中央テレビなどが「特別放送」として伝えたもの。
これにより、為替市場では急速に韓国ウォン安が進んだ。
また、主要通貨では、米ドル買い、円売りの反応となっている。
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金正日総書記が死去したことで、北朝鮮に何らかの混乱が起きることが可能性としては考えられる。金正日総書記の死去により、「東アジアの地政学的リスク」が高まったとマーケットには受け取られるところだろう。
■円売りの反応となっているワケは?
このところ、リスクが高まった局面では、円買い、米ドル買いになるのが通例だったが、今回は北朝鮮混乱の影響を日本がダイレクトに受けることが懸念されたものか、円買いではなく、円売りの反応となっている。
ただ、円安方向への反応は急激だったものの、その後、すぐに反落している。米ドル高の方が持続的なトレンドとなっているようだ。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 5分足)
ちなみに米ドル/円は77.9円付近から78.1円台まで急上昇したあと、少し下げ気味となっている。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 5分足)
このところ、年末が近づいてきて、為替市場の取引高はかなり減っている模様。何かことが起これば、大きな相場変動となる可能性がある。FXのトレードの際はリスク管理に十分注意したい。
(ザイFX!編集部・井口稔)
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