■もし、日銀の発表直後に米ドル/円が上昇していたら…
もっとも、日銀の発表後、仮に米ドル/円が数円上げたとすれば、彼らは米ドル/円のロングポジションをうまく利益確定して、市場に短期の米ドル/円のロングポジションはなくなり、マーケット環境は大きく変わっていたでしょう。
しかし、現実には日銀の発表後、「sell the fact」の相場となり、ほぼ一方的に米ドル/円は下落し、節目の80.00円を突破しました。
結果、一部の欧米短期筋は、利益確定のチャンスを逃しているわけです。
■GW期間中は、円高傾向継続。 クロス円の急落に注意!
今週は、米雇用統計や、フランスの大統領選などのビッグイベントも控えているのですが、日本はゴールデンウィークに入っており、流動性は下がっています。
例年、日本のゴールデンウィーク期間中は、円高に推移する傾向があります。
その傾向のとおり、今週(4月30日~)も、5月1日(火)には、RBA(豪州準備銀行)が、予想を上回る50bpt(0.50%)の利下げを決定。
豪ドル/円は、83.00円を割り込み、一時82.22円まで急落しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 1時間足)
また、スペインのリセッション(景気後退)入りの報道で、上値が重くなっているユーロ/円も105.54円まで下落。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 1時間足)
今年も日本のゴールデンウィーク中は、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の思わぬ急落に警戒が必要です。
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