■豪州の1.3%ほどの利下げをマーケットは織り込む
ギリシャ問題に関しては年初からずっと話題になっており、ユーロに対する売り圧力は変わらず。
対米ドルや対円よりも、むしろその他のユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)でユーロは弱含んでいました。
そして、2012年の2月までは豪ドルが脚光を浴び、一時豪ドル/円は88円台まで急騰していましたが、3月から一転して反落が続き、すでに11円暴落しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
豪ドルに対する売り圧力が収まらないのは、RBA(豪準備銀行)の利下げ期待がマーケットに浸透してきていることがその要因。
【参考記事】
●最強通貨の座から滑り落ちた豪ドル。大幅利下げなどで豪ドル/円は9円暴落!(西原宏一、5月10日)
先週は金利先物市場では100bpt(1.00%)ほどの利下げを織り込んでいたのですが、今週に入って、マーケットではさらなる利下げを織り込んでいる模様。
ファンドマネジャーの友人によれば、2013年初頭までに130bpt(1.30%)ほどの利下げを織り込んでいるようです。
こうした豪ドルの金利先物市場の動向とコモディティの軟調な展開から考えると、豪ドルの上値は依然として限定的。
リスクオフのきっかけとなったギリシャ問題も混迷を深めています。
23日の欧米市場では、ユーロ/円もついに100円を割り込む展開。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
上記の点から、豪ドルの上値は引き続き限定的になる可能性が濃厚。
引き続き、資源国通貨の動向に注目です。
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