■豪ドル金利の反発で豪ドルが反発を開始
クロス円はその後、調整局面に入っていましたが、今週に入って豪ドル金利の反発とともに、まず豪ドル/円が急上昇。
豪ドルが急落していた背景には、豪ドルの金利低下が挙げられます。
豪ドルの10年債利回りは一時2.7%という極端なレベルまで急落し、豪ドル/円は他の通貨ペアの速度を上回る速度で急落していました。
その豪ドル金利は、原稿執筆時点(2012年6月7日)では3.05%まで回復。
豪ドル金利が回復した要因は豪経済指標にあります。
まず、6月6日(水)に発表された第一四半期の豪GDPは、前期比+1.3%とコンセンサスを大きく上回る結果に。
次に、6月7日(木)に発表された5月の豪新規雇用者数は3万8900人増と、市場予想平均のゼロを上回って発表されました。
連日の豪経済指標の好転に、RBA(豪準備銀行)の連続利下げ予測に修正が入り、豪ドルの金利が反発。
金利の反発に連れ、豪ドル/円も一時79.10円まで急反発。
先週の6月1日(金)には一時74.45円まで下落していましたので、数日で5円戻すという荒っぽい展開。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
■急落してきたクロス円の反発に注目!
ギリシャの再選挙は6月17日(日)。
ユーロの負債問題は改善を見せず、今後もリスクオフの相場局面もあるのでしょうが、ヘッジファンドも驚くほどのスピードで急落したクロス円は、調整幅も大きくなる可能性が濃厚。
6月6日(水)の米株式相場も続伸し、おもな株価指数は今年最大の上げを演じており、リスクオフ環境は大きく後退。
ヘッジファンドの友人によれば、前述のFXコンセプツは6月のターゲットに早々と到達したユーロは、今月調整に入ると予測しているとのこと。
今週(6月4日~)の後半は、調整の上昇が加速している豪ドル/円を筆頭にクロス円のさらなる反発に注目。
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