先週のコラムでトレンドとサイクルの話をしました。現在はサイクルの中にある可能性が高いということで、そういう内容を書きました。
【参考記事】
●「トレンド」と「サイクル」の違いを解説。ユーロ反発は続くのか? 一時的か?(今井雅人、6月7日)
その後の値動きを見てみますと、多分正しかったのだと思います。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
■注目は、なんと言ってもギリシャ再選挙!
さて、ここからですが、なんと言っても6月17日(日)に実施されるギリシャ再選挙がもっとも大事なイベントになります。
選挙の結果は、今の段階ではどうなるかわかりません。
もし急進左派連合(SYRIZA)が勝利した場合、ユーロは大きく下落する可能性が高いと現段階では思っています。
彼らは、EU(欧州連合)からの支援を維持しながら財政緊縮策は停止するという虫のいい公約を掲げていますが、正直言って実現性は非常に低いと市場は評価すると思います。
前回の安値当たりまで下落するかもしれません。
逆に新民主主義党(ND)などの緊縮政策支持派が勝利すれば、市場に安心感が広がり、ユーロがさらに上昇するという展開になる可能性が高そうです。

(出所:米国FXCM)
■欧州の本質的な問題は、何も変わらない
しかし、いずれのケースになっても、欧州が抱えている本質的な問題は何も変わりません。
すでに報道でご存知だとは思いますが、ムーディーズはスペインの格付けを3段階も一気に引き下げました。
引き下げによって格付けは「Baa3」になりましたが、これはあと一段階下がればジャンク級になってしまうという、まさに崖っぷちの状態です。
格下げのおもな理由は、スペイン政府が外部支援を要請する必要がある点とし、それは強さの印ではなく、弱さの印であると断じています。
また、スペインのラホイ首相は周辺諸国の国債購入を拒んでいるECB(欧州中央銀行)と戦うと宣言しました。
イタリアのモンティ首相は財政緊縮策が各国の調達コストを安定させるのを待つ時間はEUにはないはずだとして、経済成長を促す措置が必要だと議員相手に不満を述べています。
欧州は、ますます窮地に追い込まれてきています。
■日本の製造業にも欧州危機の影響が…
こうした状況を考えると、どうしても金融市場に対して楽観的に考えることができません。
ここのところ製造業の何社かを訪問して、業況をヒアリングしてきましたが、やはり欧州向けの輸出が減ってきているそうです。
それに、中国向けの業績も5月ぐらいから落ち込んできているという声も聞きました。
いろいろなところに、影響が出てきていることを実感しました。
■米国の不動産価格は下げ幅縮小!
唯一、明るい材料は米国の不動産価格の下げ幅がかなり縮小してきていることです。
これが米国の不動産市場や住宅市場の底打ち・反転を示唆しているのだとすれば、米国にとっては良い話です。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
それに関しては、注意深く観察していきたいと思います。
米ドル/円、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)、ユーロ/米ドルともに、売り先行の基本戦略は維持しておきたいと思います。
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