(「元ディーラー西原宏一さんに突撃!(1) FXトレーダーに向いてる人、向いてない人」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
2012年8月1日(水)に放送されました「ザイFX! TV(原宿)」をご覧いただいたみなさん、ありがとうございました。
【参考コンテンツ】
●ザイFX! TV(原宿):新コラム連載記念! 元ミス慶応 葉那子の「本気でFXトレーダーになるゾ!」
ツイッターやニコ生でのコメントもありがとうございました。
予定時間の1時間を少し超えての生放送でしたが、私自身も楽しみながらお送りすることができました。
番組の続編は未定ですが、また機会がありましたら、ぜひよろしくお願いします。
さて、前回に引き続き、元インターバンクディーラー、西原宏一さんのインタビューをご紹介したいと思います。
ディーラーも個人もマーケットを動かすことはできない
Q3 銀行ディーラーで成功していた人でも、個人トレーダーとして成功できない人はいますか?
西原さんご自身、銀行ディーラーをお辞めになったあとも個人でトレードを続けていらっしゃいますが、やはりディーラーとして成績を残していた方は個人トレーダーとしてもうまくいく人が多いのでは、というのが個人的な予想でした。しかし…

この質問に対して西原さんには、
「何をもって成功と言うのか?」
と逆に質問をされてしまいました。
確かに成功の度合いは人それぞれ違いますよね。
FXで何億円も稼いでいる人は成功トレーダーかもしれませんが、FXを副業として毎月コンスタントに数十万円稼ぐ人も成功トレーダーと言えるかもしれません。
というわけで、ここでは「継続して個人トレーダーとして利益を出している人」についてうかがってみました。
西原さんの周りにはそういう方が多いとのこと。

また、プロの銀行ディーラーの方とも、個人トレーダーの方とも、西原さんは同じ感覚でトレードの話をしているということなので、どうやらトレーダーとして成功している方はプロアマ関係ないようです。
西原さんは、ディーラーや個人トレーダーのみなさんと情報を共有しているそうなのですが、銀行ディーラーの方とはオプションの話、バカラ村さんなど個人投資家の方とはチャートの話をよくするようです。
【バカラ村さんについての参考記事】
●バカラ村流トレード術を徹底解剖(1) ボリンジャーバンドの5パターンで儲ける!
●バカラ村流トレード術を徹底解剖(2) オーダー情報で勝つ方法と“アイス理論”
ただし、やはり銀行のディーラーと個人で違うところといえば、トレードする資金量です。
銀行ディーラーから個人トレーダーに転向する際、金銭感覚のズレなどは生じないのかとお聞きしたところ、西原さんは、「最初はあるけど、1、2週間で慣れる」とおっしゃっていました。
「銀行でやっている時は2億ドル(約1600億円)のポジションを持っていると、為替が1円動いたら1.6億円の損益になるので、個人では終わりますよね(笑)」と西原さん。
銀行ディーラーの方は個人レベルでは想像できない額を扱っているんですね。
臆病な私はたとえ他人のお金であっても心臓がもたない気がします。
機関投資家と言われる人や、大きなヘッジファンドでディーリングをする方々は、巨額な資金量で取引をしていますが、西原さん曰く「マーケットが大きくなってきた2000年頃からは、どんなに大きなポジションを取引してもマーケットを動かすほどの影響力はなくなった」のだそうです。
つまり、ディーラーも個人も、マーケットを動かすことはできないという点では平等であるということですね。
そんな銀行ディーラーとして長いキャリアを持ち、今では個人トレーダーとしてもFX取引をしている西原さんに、今度はこんな質問をしてみました。
西原さんが為替ディーラーを辞めたいと思った理由とは?
Q4 西原さんは今までにトレードを辞めたいと思ったことはありますか? もしあればその理由を教えてください。
すると驚くべき答えが返ってきました。
「辞めたいと思ったことは何度もあります」
なんと!
1度や2度くらいはあるのかな、くらいの気持ちでお聞きしたので、これには少し驚きました。
しかし、その後、お話をうかがってみると、この発言の背景には実は意外な理由がありました。
何度も辞めたいと思ったのは、銀行でディーラーをされていた頃のお話だそうです。
当時は、今よりももっと感覚的に為替のトレードをしていたらしく、西原さんは金利や債券など他のディーリング部門にも興味があったといいます。
つまり、為替が嫌になったというネガティブな理由で辞めたいと思ったのではなく、もっと他の分野も見てみたいという意味で何度も辞めたいと思ったらしいです。
さらに、「あんま、ずっとやってると飽きるし(笑)」と一言。
確かに何年も同じ為替をやっていたら、時にはそんなふうに思ったりもしますよね。
と言いながらも、今も為替をトレードされているわけですから、やはりトレードがお好きなのでしょう。

個人でトレードをするようになってからは3年という西原さんですが、個人に転向してからは辞めたいと思ったことはないかとたずねると、それは「ない」ときっぱり。
銀行ディーラー時代は今ほどチャートを見ていなかった
先ほども言ったように、銀行時代は銀行ディーラーだからこそ入ってくるオプションの情報を使って感覚的にトレードをされていたということで、今ほどチャートは見ていなかったそうです。
チャートなどのテクニカル分析により力を入れるようになったのは、個人でやるようになってからというので驚きました。
「個人トレーダーになって3年なので、しょうがないから勉強してますよ(笑)」とおっしゃっていましたが、私からすると大ベテランの西原さんでさえ、今もなお勉強を続けているという言葉を聞いて、まだまだ私は甘いなと再確認しました。
日々変化する相場において、常に好奇心、向上心をもって相場に挑む姿勢が大切なようです。

また、損失が続いた場合にトレードを辞めたくなる、もしくは辞めざるを得ない状況になる人もいると思いますが、西原さんは損失が続いてもヘコむだけで、辞めたいとは思わないのだそうです。
ただし、これはうまくいかないことも想定してトレードをしているからこそ言えることです。
これまで長くトレードをしてきた中で、うまくいかないことももちろんあったそうですが、同時にうまくいった経験もたくさんしていらっしゃいます。
きちんとシナリオを描いて、最悪の事態を想定してトレードをすれば、うまくいかないことも受け入れてトレードを続けられるのだそうです。
FXを始めたばかりの方や、経験がまだ十分にないような私にとっては道のりは長いかもしれませんが、損失もしっかり受け入れて、トータルで勝てるようなトレーダーを目指したいと思います。
と、今回はここまでです。
また、来週以降も西原さんのインタビュー後半戦をご紹介していきますので、お楽しみに!
みなさんはトレードを辞めたいと思ったことはありますか?
(「西原宏一さんに突撃(3) トレーダーになるため、第一にすべきこと!」へつづく)
【葉那子のトレード報告:2012年7月30日(月)~8月3日(金)】
0勝1敗
勝ちトレード:なし
負けトレード:豪ドル/米ドル -727円(-18.6pips)
合計収支:-727円
口座残高:9万9273円(-727円)
先週トレードしたのは1回だけでした。
7月31日(火)に豪ドル/米ドルが東京高値を更新したところで5000通貨ロングエントリーしましたが、見事な高値づかみであえなく損切りに。
資金を10万円にしてから最初のトレードは損切りという結果になりましたが、1カ月のトータルがプラスになるように引き続きトレードしていきたいと思います。
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0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 |
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