ファンダメンタルズでは、前回の記事でご紹介したとおり、ユーロに関するテールリスク(※)が後退している現状では、ユーロのダウンサイドリスクは限定的となっています。
そのため、ユーロ/円での円安トレンドは変わらず。
【参考記事】
●米ドル/円は83円のバリアを突破できれば、2012年の高値84.18円を超えそう!(11月29日、西原宏一)
(※編集部注:「テールリスク」とは発生確率は低いが、発生すると巨大な損失となるリスクのこと)
■上海総合指数の上昇が円安を後押し
加えて、今週(12月3日~)のマーケットで注目されたのが上海総合指数(※)。
12月5日(水)のアジア市場では、「中国政治局がさらなる内需拡大」との報道を受け、上海総合指数は一気に3.00%急騰しています。
(※編集部注:中国本土の株式市場における上場銘柄の値動きを示す代表的な株価指数)
この上海総合指数の上昇は、グローバル経済の「懸念」の1つが解消されたことになり、円安を後押しする要素となります。
12月に入っても流れは変わらず、円安トレンド。
ただ、米ドル/円の83.00円、ユーロ/円の108.00円、ユーロ/米ドルの1.3150ドルと、各通貨ペアごとにまとまった金額でバリアが設定されているため、上値を追わず、ていねいに押し目を拾っていきたいところです。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
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