(「ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(1) 元ディーラーの意外すぎる情報源とは!?」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
引き続き今回も、ロンドン在住の女性トレーダー、松崎美子さんのインタビュー記事になります。
前回の記事で松崎美子さんのプロフィールをご紹介していますので、まだご覧になっていない方はそちらもチェックしてみてください。
【参考記事】
●ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(1) 元ディーラーの意外すぎる情報源とは!?
2000年に銀行を辞め、2001年から個人トレーダーとして株価指数先物のトレードを始めた松崎さん。

最初の頃のトレードは絶好調で、なんと約半年で資金を25倍にまで増やすことに成功。
ところが、そんなノリに乗った状態は残念ながら長くは続かず、そこから「悲劇」が始まってしまったのです。
ロンドン美子さんが陥った悲劇とは?
事の発端は、ポジションを持ったまま行った夏休みのフロリダ旅行でした。
それまでのトレードが順調だったことで、「絶対に間違うわけがない」という過度な自信を持っていた松崎さんは、旅先にパソコンを持たず、ポジションをそのままにしていたのです。
ところが旅行中にポジションは逆行。
パソコンは持っていかなかったそうですが、旅先でも毎日レートはチェックしていたようで、ダメかもしれないというのは薄々気づいていたそうです。
そして帰ってきた時にはすでにマージンコールが入っていて、さらにポジションは強制的に決済されていました。
最初はこの強制ロスカットという現実を受け入れられず、どんどん気分が落ち込んでいったそうですが、ついには入院するほど体調が悪化してしまいました。
精神的ダメージが大きく、抵抗力も衰えていたことで、体内に入った細菌でなんと顔の左半分がマヒしてしまったのです。
病院に着いた時には目を閉じることもできなくなっていて、そのまま1週間入院することに。
その後、完治するまでには3カ月かかったそうです。
その間は食欲もなく痩せてしまい、相場はもちろんのこと、車の運転もできない状態だったと言います。
そして、そんな状態にまで追いやった原因であるパソコンには大きな風呂敷をかぶせ、「もう相場は絶対やらない」と誓った松崎さん。
心の傷を抱えた状態で1年近くが経った頃、いつまでも悲しんでいてもしょうがないという思いから、ずっとかぶせたままだった風呂敷を外し、震える手でパソコンのスイッチを入れました。
相場に対してトラウマを持った状態だったため、最初は自分を騙し騙し、半年間くらいかけてやっとパソコン画面の前に座れるように。
それが2003年の時で、個人でトレードを始めてから2年ほど経っていました。

さらに、パソコン画面を見られるようになってからも、しばらくはポジションは持てなかったらしく、ご本人曰く「地蔵のように眺めているだけ」だったと言うのです。
インタビュー動画を見て頂くとわかると思いますが、今の明るい松崎さんからはそんな過去があったなんて想像できません。
当時のトラウマは今も残っているとはおっしゃっていましたが、辛い過去を乗り越え、現在はまたトレードをバリバリとされています。
株価指数のトレードは1時間以内に決済!
では、ここからは松崎さんの具体的なトレード内容についてです。
前回の記事で松崎さんの1日のルーティンをお伝えしましたが、まず午前中は株価指数先物のトレードからスタートします。
毎朝8時半から始めるこのトレードは、1時間以内で決済するという短期トレードです。
トレード手法は、高値や安値を抜けた時にその方向に順張りでエントリーをするブレイクアウト。
まずはマーケットが開いてから最初の30分の値動きを確認し、その値幅をブレイクしたら、数ポイント上、もしくは下のところでエントリーをするという、とてもシンプルなものです。

たとえば、最初30分の値動きが5700~5710だった場合、5700の6ポイント下で売り、5710の6ポイント上で買いという具合です。
少し逆行したら早めに損切りをして、順行した場合のターゲットは10、15、20ポイントと伸びたところで欲張らずに決済していくそうです。
ただし、もちろんご自身の中で相場の流れを読んでから、その方向へブレイクした時だけエントリーをするのです。
ブレイクアウト手法は私のFXの手法でもありますが、ブレイクしたからとやみくもにエントリーをするとダマシの確率が高い手法です。
【参考記事】
●葉那子のトレード手法を大公開! 「チャート重視でブレイク待ちしてます!」
松崎さんは「単純ですよ」とおっしゃってはいましたが、そこには相場の流れを見極めるスキルも必要となってきます。
取引する銘柄はドイツの代表的な株価指数であるDAXがメインで、あとはロンドン時間はイギリスの株価指数、FTSE100も取引するとのこと。
今年のこのトレードの勝率はなんと約8割!
FXは数日以上ポジションを持つ長めのスタンス!
次にFXについてうかがいました。
株価指数のトレードが短期のデイトレードなのに対し、FXはエントリーが週に1回程度で、一度ポジションを持つと数日は持ち越すというスウィングスタイル。
長めのトレードスタイルのため、損切り幅は50~100ポイントと広めですが、その代わり利益確定の幅は3~5円。
そのため、米ドル/円の場合はかなり長い間ポジションを保有することもあるそうです。
そして、松崎さんはトレードをする際、毎朝1回の日足チャート確認以外はチャートをほぼ見ず、プライスの動きを重視しているとおっしゃっていました。
朝の日足チェックの時に、ローソク足の形的にその日は買いか売りかを判断。
エントリー根拠は「日足のローソク足がキレイになった時」と「プライスの動き方」、と言うのです。
具体的にそれがどういう状態かと聞いてみたのですが、どうも言葉で説明するのは難しいらしく、「毎日ずっと画面を見ていると、そろそろかなというのがわかる」のだそうです。
値動きについては早いとか遅いとかではなく、「行き方が気に入らない」、「これちょっとヤバい」、「なんか変」という説明をしていただいたのですが、正直私にはよくわかりませんでした(笑)。

初心者の方には伝わりにくくて申し訳ないとおっしゃっていましたが、とにかく松崎さんはテクニカルインディケーターは一切見ず、ローソク足の形と値動きが判断基準となるので、これは完全に松崎さんの経験から培った感覚の部分になります。
読者のみなさんにもきちんと伝えられなくて申し訳ありません。
ただ、人に伝えられないこの「感覚」こそが、私が今までお会いしたことのある勝ちトレーダーのみなさんに共通する部分でもあります。
マニュアルどおりにやって勝てる世界ではない、ということですね。
私もいつかその「感覚」がつかめる日が来るといいのですが…。
さて、次回からは松崎さんのインタービュー後半戦です。
ぜひお楽しみに!
(「ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(3) デイトレでなく中長期な取引にこだわる理由」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2012年12月3日(月)~12月7日(金)】
0勝1敗1分
勝ちトレード:なし
負けトレード:ユーロ/米ドル -20.9pips(-857円)
合計収支:-857円
口座残高:9万5816円
先週は12月3日(月)にユーロ/米ドルのロングをしたのですが、あえなく損切り。
次の日から上昇したので流れとしてはあっていたのですが、ユーロ/米ドルは上値が重たかったようで、なかなか素直に上昇してくれませんでした。
12月6日(木)にはドラギECB(欧州中央銀行)総裁のコメントで大きく下落したので、またしばらく方向感がわからない状態が続きそうです。
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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