(「ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(2) チャートよりもプライス重視のFXトレード」からつづく)
みなさん、こんにちは、葉那子です。
引き続き、ロンドン在住の女性トレーダー、松崎美子さんのインタビュー記事になります。

前の記事をまだご覧になっていない方は、こちらもチェックしてみてください。
【参考記事】
●ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(1) 元ディーラーの意外すぎる情報源とは!?
●ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(2) チャートよりもプライス重視のFXトレード
前回の記事では、松崎さんはテクニカルインディケーターを一切見ず、チャートではなくレートの動き方を見てエントリーをするとおっしゃっていましたが、エントリーの方向はファンダメンタルズ分析によって判断をするそうです。
松崎さんは、完全ファンダメンタルズ派
比率は違っても、テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の両方でトレードをするというトレーダーが多いと思うのですが、松崎さんは完全なファンダメンタルズ派。
日々のニュースを細かくチェックしている松崎さんですが、何かのニュースが入ってきてすぐにエントリーをする、というのではなく、各国の経済情勢を見ながら半年~1年くらいの中長期的な判断をするそうです。
日足チャートを見るのは、さまざまなニュースから通貨の方向性を見極めた後になります。
米ドル/円の長期予想は?
たとえば、このインタビューをした2012年11月13日(火)時点で、松崎さんは米ドル/円のトレンドは上昇と見ていて、エントリーをする場合は買いからしか入りたくないとおっしゃっていました。
中途半端なところで売って数十ポイント取るのではなく、ファンダメンタルズ的に買いと見ている米ドル/円は、落ちてきたら買うというトレード戦略。
実際、本記事を執筆している12月13日(木)時点の米ドル/円は、2012年の高値である84円の目前まで上昇していますが、松崎さんのターゲットはなんと94円!
まだ10円も離れてはいますが、松崎さんのシナリオでは1~3年で94円、少なくとも90円までは粘りたいとのこと。

松崎さんの円安予想の背景には、日本の財政の脆さがあるようですが、いったんまた円高方向に振れる可能性も考慮して、最安値の75円割れを想定したポジションと資金管理に注意しながらトレードをされているようです。
インタビュー時のユーロに関しては、ご自身の中で方向性がはっきりしていなかったようで、ユーロの取引はされていないようでした。
自分の中で明確な根拠がなければトレードをしない、という点は、テクニカルトレーダーにも共通する部分ですね。
指標発表を狙ったトレードはしない!
ちなみに、ファンダメンタルズといえば、経済指標が重要な要素になりますが、松崎さんは発表前後を狙った指標トレードはほぼしないと言います。
発表前後の動きは一時的なものととらえているようで、どんなに悪い数字が出ようと、長い流れから買いと判断すればそのスタンスは変えないのです。
午前中にトレードをする株価指数先物が超短期トレードなのに対し、FXはあくまでも長期的な流れに乗るというスタイル。
というのも、銀行時代の松崎さんは、顧客に情報を提供するセールス部門にいたようで、実際に自分のポジションを持ってトレードするようになったのは個人になってからだそうです。

各国の経済情勢などの情報を元に長期トレードをするという今の松崎さんのスタイルは、銀行時代の経験からくるもののようです。
ただし、一般の個人投資家には入らないような情報が溢れかえっていた銀行時代に比べると、個人で得られる情報量の少なさに最初は苦労したと言います。
それでも今は、Googleを使えばで誰でも見られるような情報を元に、自分だけの判断でトレードをされています。
ちなみに、普段はロンドンのご自宅でトレードをしている松崎さんですが、日本に来ているような時はよっぽどのチャンスがない限りほぼトレードはしないそうです。
しっかりトレードができる環境ではないと、恐くてポジションが持てないとおっしゃっていました。
最初の悲劇も旅行中に起こりましたからね…。

そんな松崎さんが普段トレードをするロンドンのトレード環境は非常にシンプルで、パソコン1台にモニターが2枚。
1枚のモニターにブローカー画面を表示し、もう1枚はブログ、メール、スカイプなどで使用しているそうです。
チャートを重視しないということもあって、モニターの枚数も必要最低限でいいんですね。
好きでやっているから…
現在、個人でトレードすることで何か苦労することがあるか聞いたところ、「自分が好きでやっているから苦労はない」ときっぱり。
とにかくマーケットが好きで、世界の動きを知るために自分自身で情報を探すというところに魅力を感じているようで、なるべく長く現役トレーダーでいたいともおっしゃっていました。
銀行時代を含めると相場歴20年の松崎さん。
ベテランの方の感覚を初心者トレーダーがすぐに理解することは難しいかもしれませんが、初心者でもできることについてもうかがってみましたので、それは次回ご紹介したいと思います。
では、来週もお楽しみに!
(「ロンドン在住トレーダー・松崎美子さん(4) 自分に合った投資法を見つけ出す方法!」へつづく)
【葉那子のトレード報告 2012年12月10日(月)~12月14日(金)】
1勝2敗
勝ちトレード:ユーロ/米ドル +18pips(+746円)
負けトレード:豪ドル/米ドル -9.7pips(-399円)、豪ドル/米ドル -24pips(-1005円)
合計収支:-658円
口座残高:9万5158円
豪ドル/米ドルは12月10日(月)、14日(金)とロングで入ったのですが、損切りになりました。
後から見ても豪ドル/米ドルは上昇しているので、方向性の判断を大きく間違えたわけではないのですが、入るタイミングが良くなかったみたいです。
ユーロ/米ドルは12月12日(水)にロングで入り、FOMCを控えていたので寝る前に微益のところで決済しました。
その後、大きく上昇しましたが、大きなイベントの前にポジションを持つのはリスクが高いと思って決済したのでこれは仕方ありません。
気付けば口座残高は5000円のマイナス。
年内に元本復活を目指して頑張ります!
(取材・文/葉那子 撮影/和田佳久)
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※2023年1月2日(月)7時00分~2023年2月1日(水)6時30分における、スプレッド提示率がもっとも高かった水準 | ||||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 51ペア | 1000通貨 |
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米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 38ペア | 1000通貨 |
※米ドル/円、ユーロ/円は、日本時間10時~翌28時までの時間帯に適用されるスプレッド | ||||
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スプレッド(取引コスト) | 通貨ペア数 | 最低取引単位 | ||
米ドル/円 | ユーロ/円 | ユーロ/米ドル | ||
0.2銭原則固定 | 0.4銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 30ペア | 1000通貨 |
※日本時間9時~翌27時までの時間帯に適用されるスプレッド。スプレッドはすべて例外あり。ユーロ/円、ユーロ/米ドルは、2023年3月4日までのキャンペーンスプレッド | ||||
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