金曜日はアジア時間の昼間に日本政府筋から「100円がいい」などという軽率なコメントが出てきて、90円ちょうどの攻防をやっていたドル円は一気に高値を更新してきた。90.21まで上昇したときは、このまま行ってしまうのではないかと思われるほどの破壊力をともなっているようにも見えたが、やはり観測の域を出なかったようだ。その後は高値抜きをすることはなく、欧州時間の序盤にはやや買い過ぎによるポジション調整の場と化した。
私としてもドル円を押し目買いで臨むべきと思っていたのだが、ちょっと様子見を強いられた。89.70あたりをやっているが、果たしてこれを買っていっていいものかどうかの判断に迷った。ユーロをはじめ、欧州通貨は前日からやや下げ基調である。とくにポンドの安さが目立ってきており、ユーロポンドは連日の大幅上昇を繰り返して0.83台まで上がってきた。ユーロやポンドはリスクに敏感な通貨だから、ちょっと気をつけたい状態ではある。
ニューヨーク時間になってもマーケットは小動きだった。米国株も今年の最高値圏にはいるものの、値動きにダイナミックさがなく、とてもさらなるリスクテークという感じではない。ユーロドルも1.33台を割り込んできそうであった。ちょっとつまらない展開だ。私は早起きしてニューヨーククローズ直前のステージで、興味のあるようなレベルだったら、週越えのポジションでも作っておこうと考えて、寝てしまった。
朝がた起きて相場を確認すると、たしかに値幅はそれほどでもない。しかしドル円はしっかりと90円台乗せをしてきており、米国株も小幅ながら今年の最高値を更新して引けそうであった。これならばまた週明けの早朝の薄いマーケットでドル円が90.40あたりまで急上昇して東京市場を迎えるのではないかと考えて、私は90.02でスモールロングにしておいた。90円台のクローズというのも期待をあおるが、週足でも高値引けなのだ。
そして今朝の相場では、ドル円はたしかに金曜日の高値を更新して90.24まで上がった。しかしほんの一瞬のことであり、実に値保ちは悪かった。なんとか90円台を保っていたドル円だったが、9時に日本株が始まると高値攻めをするのではなく、かえって急激な利食い売りに押された。それで完全にリスク回避の状態となってしまい、私も90円割れでドル円を投げさせられた。その後は89.40あたりまで急落したが、ランチタイムにはほぼ半値戻しとなる89.80近辺まで戻してきた。
海外のメディアでは、そろそろアベノミクスなるものの批判が強まってきているようだ。通貨安競争を促す行為は取らないというのがG8などでの共通認識なのだが、それから外れているというのが主な理由だ。そして今週はスイスでダボス会議が始まる。この場にはアメリカの自動車グループも出てくるし、日本のやり方を批判した発言が突発的に飛び出てくる場面もあろうかとも思われる。
それはドル円の売り材料とならざるをえず、今週は週末にいたるまで軟調な地合いを強いられるのかもしれない。いっぽうで明日はずっと期待を持たせてきた日銀会合もある。いうまでもなくドル円のサポートは先週木曜日の安値である87.80であり、そこを抜けられるかどうかが要ウオッチとなる。
日本時間 17時10分
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