イタリアの総選挙の結果をうけて、ドル円は90円台を瞬間的に見て、ユーロドルは1.30台まで下がってきた。リスク回避が大きく進んでクロス円も大幅に下落。それでも大底からはだいぶ回復してきてもいるので、多少のリバンドも期待されるところだ。
またドル円でもユーロドルでも、もう一度、安値を更新することにでもなれば、市場の不安心理の増大は決定的なものとなり、トレンドも完全に下を向くことになる。それを確かめるためにも昨日の相場は大事な一日であった。
アジア時間に92円台まで戻していたドル円も、欧州序盤には安値攻めへと転じた。91.40まで下げて、その後は急反発。再び92円台まで戻してきた。その後はニューヨークオープンまで92.00をはさんでの上下15ポイントほどのレンジ相場になってしまい、方向感が出なくなった。ユーロドルも下攻めはしたものの、1.30台の大台は割ることはできず、100ポイントほども戻して1.31台まで上がってきた。
マーケットはバーナンキ議長が上院議会の委員会で発言するのを待っていた。前回のFOMC議事録で緩和の規模を縮小すべきとか議論された形跡があっただけでも、市場は神経質になっている。金融政策の責任者であるバーナンキ議長はどう考えているのか。本人の口から直接、聞きたいところなのだ。
議会証言の前にアメリカの経済指標がいくつか出たが、いずれも予想を上回るものだった。住宅関連や景況感が良いということで、前日に急落した米国株も下げ分のおよそ半分を取り戻すくらいに上がってきた。ドル円もユーロドルも高く跳ねて議会証言の時間となった。
バーナンキ議長がしゃべった内容は普通のことだった。金融緩和は効果的であるとし、出口戦略にはまったく触れなかった。また日本のやっているアベノミクスを支持することも表明。しかし本人は笑いながら言っていたので、日本の役人に頼まれてのリップサービスであったのかもしれない(笑)。
ともかくも金融緩和は継続だということで、いっせいにドル売りに傾いた。ドル円は一気に91円台に突入し、1時間ほどで91.14まで差し込んだ。前日の安値である90.88には一歩届かなかったが、そこを意識した動きとなったのであろう。
私も91.42でスモール買っておいて、90.85でロスカットを設定。朝起きてストップアウトしていなかったら、その時点でポジションはクローズする予定だった。そして朝のレベルは91.90あたりだった。そして92円台まで乗せたがたいした勢いも感じられず、私もスクエアに戻した
ここ最近のドル円の値動きを確認してみると、安値が90.88。昨日の安値は91.14になったので、ドル円の中期トレンドに乗ろうと思ったら、91円台の前半は買い場となろう。そうした動きも強いためか、今日のアジア時間では92円台をはさんで大きく揺れている。92円台に入るとシコリのほぐしのための逃げのオファーが出てくるし、91円台に入るとロングメークの買いが出てくる。
当面はこの動きに追随したほうが得策かもしれない。私も91.50の近く、または下サイドでロングにしてみて、92円台ではショートになるようにと思っている。どちらかに大きく振れない限り、今のところは、この辺にいるのが居心地よいのかもしれない。
今晩もバーナンキ議長の下院の委員会でも発言もあるが、中味は昨日と同じだろう。したがって今日は注目はされていない。ただしイタリアがらみでユーロドルが1.30割れというようなこともありえるので、そこだけには注意を払っておく必要がある。
日本時間 18時00分
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