■この相場は当面崩れない! 日銀の決定内容を確認!
本日、2013年4月4日(木)、日銀はかなり大胆な方策を打ってきました。先に結論を申し上げれば、この相場は、やはり当面崩れない。そのことをはっきりと確認できたと思います。

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日銀の決定内容を確認してみましょう。
黒田総裁就任後、初となる金融政策決定会合で「質的・量的金融緩和」の概念が導入されました。
マネタリーベースと長期国債・上場投資信託(ETF)の保有額を2年間で2倍に拡大するとともに、長期国債買い入れの平均残存期間を2倍以上に延長することが柱となっています。
また、金融市場調節の操作目標をマネタリーベースに変更し、年間60~70兆円に相当するペースで増加させるとしています。
さらに日銀は、一方で「財政ファイナンス」の懸念に対応して、緩和の行き過ぎを防ぐために自主的に設定していた銀行券ルールを「一時停止する」ことを決めました。
■市場も好感! 日銀の本気度が伝わってきた
今回の決定を、金融市場もかなり前向きにとらえているようです。
市場関係者の話では「かなりアグレッシブ。これ以上ないほど、日銀が本気だということが伝わってきた」という声が聞かれています。
私自身も、相当思い切ったことをやってきな、というのが正直な印象です。
さらに、その後の会見で黒田総裁は「必要なら、躊躇なく調整していく」、「(ETF買入れ増額は)まだいくらでも余地がある」としており、緩和がまだまだ終わりではないという姿勢を維持しています。
■株高・円安相場の基本方針を維持したい!
これまでのコラムで、今の相場は、下値が相当しっかりした状態が続くと思いますということを繰り返しお伝えしてきました。
【参考記事】
●大胆金融緩和へ。 4月日銀会合に注目!欧州、北朝鮮懸念で市場は円安継続か(3月28日、今井雅人)
●キプロス問題の影響で、窓開けスタート。伊総選挙とそっくり!? 相場は依然底堅い!(3月21日、今井雅人)
●上昇相場でも過熱感なく、下値はしっかり。米ドル/円、クロス円は緩んだら買いを!(3月15日、今井雅人)
そして今回の決定を受けて、この流れは継続することが改めて確認できました。
米ドル/円は、本日安値の92.70円程度から高値の95.70円程度まで3円ほど上昇することとなりました。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
また、日経平均は本日終値で1万2634.54円でしたが、先物市場では、1万2960円まで買われる場面がありました。

(出所:株マップ.com)
株高・円安相場の基本方針を今後も維持したいと思います。
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