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■日経平均上昇！ 米ドル/円、豪ドル/円も堅調に推移

 みなさん、こんにちは。

 前回と同じような書き出しですが、本日（３月21日）も日経平均株価は上昇しています。

日経平均株価 日足

（出所：株マップ.com）

 終値が１万2600円を上回り、2008年９月８日以来、４年半ぶりの高値をつけています。前営業日から167.46円高となりました。非常に底堅い動きが続いていると言えそうです。

【参考記事】
●上昇相場でも過熱感なく、下値はしっかり。米ドル/円、クロス円は緩んだら買いを！（３月15日、今井雅人）

 為替相場もしっかりした動きが続き、米ドル/円は96円台、

米ドル/円 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 ４時間足）

 豪ドル/円も、100円に届こうかというところにきています。

豪ドル/円 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：豪ドル/円 ４時間足）

■キプロス問題でユーロ急落！ リスク回避進む？

 ただ、先週末から今週（３月18日～）はじめにかけて、キプロスの話題が金融市場を駆け巡り、ややもするとリスク回避が進むのか？ という場面もありました。今週は、このキプロスの話題をとりあげ、今の相場環境について考えてみたいと思います。

 ユーロ圏財務相会合は、３月15日（金）、銀行預金への課税という前例のない措置を盛り込んだ100億ユーロ規模のキプロス救済計画で合意しました。

 オランダのダイセイプルーム財務相（ユーログループ議長）は、会合後に、「キプロスが支援を受ける条件として、同国は10万ユーロ未満の銀行預金に6.75％の課税、10万ユーロ以上の預金に9.9％の課税を実施する」と説明しています。

 この報道を受け、欧州の債務危機がさらに深刻化するとの懸念が高まり、３月18日（月）は、早朝取引からユーロ売りが優位となりました。

ユーロＶＳ世界の通貨 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：ユーロＶＳ世界の通貨 ４時間足）

 そしてユーロだけではなく、為替相場ではリスク回避の円高が進行。各国の株価も下落することになりました。

世界の通貨ＶＳ円 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：世界の通貨ＶＳ円 ４時間足）

■窓を開けて取引をスタートしたが、すぐに反発！

 もっとも、下落は一時的なものにとどまります。為替相場、たとえば米ドル/円は、窓を開けて94.35円からはじまりましたが、その日のうちにしっかりと反発し、終値は95.61円となりました。

米ドル/円 ４時間足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：米ドル/円 ４時間足）

 その他のクロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）も、おおむね反発しています。そして、その後も底堅い動きを続けているのは、冒頭で紹介したとおりです。株価についても週はじめは軟調でしたが、現在は、かなりしっかりした動きになっています。

■イタリア総選挙の時とそっくり！？ 相場は依然強気！

 今回のキプロスの報道を受けての一連の動向は、２月25日（月）のイタリア総選挙の時とそっくりです。この時も、イタリア（欧州）への懸念がきっかけとなり、リスク回避の動きとなって株は下落。為替は、円高に進みました。

【参考記事】
●イタリア選挙で波乱！ 米国経済は回復へ。ドル/円95円、日経1万2000円の壁は厚い（２月28日、今井雅人）

 しかし、その動きは長くは続かず、結局は押し目を作ったかたちとなり、その後、安定した動きを演出することになっています。

世界の通貨ＶＳ円 日足

（リアルタイムチャートはこちら → FXチャート＆レート：世界の通貨ＶＳ円 日足）

 このように、ネガティブな材料が出てきても、そこまで大きな動きにならないということは、それだけ相場を強気に見ている人が多いということの現れでしょう。

 今後も、現在のような底堅い相場が続くと考えておきたいと思います。

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