■米国の景気回復が鮮明に! 住宅と雇用が改善!
ここのところ、米国の景気回復が鮮明となってきています。
まずは住宅市場ですが、最近になって住宅価格の上昇が本格化。直近のS&Pケースシラー指数を見ると、前年同期比で9%程度の上昇を見せています。
販売件数は、やや伸び悩んではいるものの着工件数が伸びているため、今後も住宅市場は、堅調に推移することが予想されます。
また、雇用環境も良くなってきました。先週、5月3日(金)に発表された米雇用統計4月は、米国の雇用環境が改善していることを示す内容となっています。
失業率は7.5%と4年ぶりの水準まで下げていますし、非農業部門雇用者数は16.5万人の増加と、予想の14万人増を上回りました。

(詳しくはこちら → 経済指標/金利:米国主要経済指標の推移)

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また、前月の3月分も速報値の8.8万人増から13.8万人増へと上方修正されたほか、同時に2月分も26.8万人増から33.2万人増に上方修正されています。
■NYダウ史上最高値更新! 米国は強気相場一色に!
これらの良好な結果を受けて、NYダウ平均は史上最高値を更新し、1万5000ドルに達しました。

(出所:米国FXCM)
こうした好調な米国株式の影響もあり、日経平均も大幅に上昇。GW明け、5月7日(火)の東京市場では、日経平均が1万4180円の大引けとなっています。

(出所:株マップ.com)
米国では、著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が米国株式への投資を積み増す方針を示すなど、まさに強気相場一色となっています。
■欧州もマイナスサプライズは起きそうもない
欧州に目を向けてみると、キプロスではIMF(国際通貨基金)からの支援を受けるかどうかが議会で議論され、僅差ではあったものの可決されました。
また、もっとも金融危機の典型国であったギリシャは、10年物の国債利回りが、ついに10%を割り込んでくるなど欧州市場にも落ち着きが出てきています。
ただし、欧州各国は緊縮財政を強いられているために景気は低迷しており、2013年のユーロ圏のGDPはマイナス0.5%程度にまで下方修正されています。これに対してECB(欧州中央銀行)は、政策金利を0.25%引き下げて過去最低の0.5%にしてきました。

景気は、ある程度は下支えされることになるでしょう。いずれにしても当面大きなマイナスサプライズは、起きそうもないムードとなっています。
中国の景気低迷が若干気になりますが、それは中期的な課題と考えれば、日米の株式市場はまだ、上昇余力があると見ておいたほうがよさそうです。
■スピードは緩やかだが、いずれ100円を突破するだろう
一方、為替市場では円安が一服した状態となっています。
以前と違って、世界的に低金利となったために、国内投資家は外国の債券などに魅力を感じなくなってきていることが大きな原因となっているのではないかと考えています。
実際に生保の投資計画を見てみると、外債投資に関しては、昨年(2012年)と同程度というところが目立ちます。また、新規投資を増やすと答えている機関投資家も為替リスクを取らない、いわゆるヘッジ付き外債を中心とするようです。
これでは円売りは発生しないので、円安は進行しません。こうした行動が円安の進行を鈍らせているのだと思います。GW明けの投資家の動きを期待していましたが、今のところは音沙汰なしとなっています。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
しかし、だからといって円高方向に向かう要因があるわけでもありません。スピードは緩やかかもしれませんが、いずれ1ドル=100円を突破する局面がやってくると考えています。
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