大手グローバルマクロのヘッジファンドは、日経平均と米ドル/円に関しては、5月に利益確定を終了しているところが多いようですが、普段、日本への投資を行わないようなヘッジファンドが、依然として日経平均と米ドル/円のロングをキープしていると言われています。
■米ドル/円は94円、92円台後半がサポート
テクニカルを確認すれば、仮に本日(6月13日)のニューヨーク市場が94円台で引けると、日足で三役逆転(※)となり、続落を示唆することになります。
(※編集部注:一目均衡表の売りシグナルとなるパターンのこと。転換線が基準線を下抜け+ローソク足が雲を下抜け+遅行線がローソク足を下抜けた状態)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
当局がこのまま「日経平均の続落」を放置するとは考えにくいため、近々、何らかの対策が発表されるのではないかと想定しています。
しかし、逆にそれが効果的でなければ、欧米投資家がキープしているロングポジションを考えると、日経平均と米ドル/円の下落余地はさらに拡大しているのではないでしょうか。
米ドル/円のサポートは94.00円(※)、そして、異次元緩和当日の92円台後半。
(※編集部注:本稿到着後の2013年6月13日15時頃、94円を一度下抜けたが、その後、少し反発している)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
当面、ブラジルレアル、豪ドル/米ドルなどの新興国通貨と、米ドル/円の行方に注目です。
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