週明けのマーケットではアジア時間の早々からリスク回避が進んだ。週末にウクライナ情勢がにわかにキナ臭くなってきたためだ。それでも株価を見る限りは、東京時間の午後からは切り返しもしてきた。ドル円も101.50を下回ったレベルで推移をしていたのだが、株価が落ちないとあれば、それほども危険を感じなくてもいいだろうということで、ドル円の下値は限定的だった。
最初のうちは今年の安値である100.75あたりまでを意識させられたが、急速に底値を拾う動きが広がった。私も最初のうちはユーロ円をチョロチョロと売っていたのだが、やはり株価の戻りを見せつけられると、もうショート攻めはできなくなる。そしてやっとドル円でロングにしてみることにした。101.35で買って、様子を見る。
欧州時間になると、再びリスク回避の動きが再開。ドイツ株などは何度も新安値をトライしにいく。そのため欧州序盤からクロス円が安い。ドル円もこれにツラれて安いで、あまり上がらない。やはり100円台への突入も覚悟しなければいけないのかなぁ。しかし101.21まで突っ込んで、その後はほとんど安値張り付きのままである。こうなったら101.20を割り込んだら即座に売っていくしかない。
ニューヨーク勢が参入するちょっと前に、ロシア中銀が利上げをした。そもそも新興国通貨の危機ということで対ユーロでも対ドルでも安値を更新していたロシアンルーブルだったが、クリミア半島の問題で一気に通貨安が進みそうな気配となった。
利上げの幅は5.5%を7.0%へという大幅なもの。それでも軍事マターも絡んでいるだけに、こんな小手先のことでは事態は解決されそうもないのだが…。それでもこのステージでドル円もユーロ円もやや上昇。お陰で私もドル円のロングをもちょっとの間、持っていてもいいかなと思い直した。
グローベックスセッションですでに米国株は大幅安していたので、ちょっとは反発もあるかもしれないと期待したが、リスクテークの動きはまったくなしだった。ISMの景況指数が良かったのに、こちらも全く反応しなかった。ドル円の上げもここまでかと思って、101.50に乗せてきたところでポジションをクローズした。
その後にロシアの黒海艦隊がウクライナ軍に投降を呼びかけるなど、地政学的なリスクが高まる局面もあったようだ。しかしドル円やユーロ円の下げは小さいものでとどまった。黒海艦隊が出動したとか、そんな命令は出ていないとか、今日のアジア時間ではいろいろな情報が錯綜した。
それでも何も起こらないだろうという楽観的な見方が優勢のようだ。アジア時間では株価も反発、ドル円も101円台中盤まで戻して小動き。そして東京時間の終了間際には、ロシア軍が基地への撤退命令が出たらしいというようなニュースも流れて、欧州序盤に至るまでにドル円もユーロ円も上昇に勢いがついている。
やはりドル円の101円台は買いなのだろうか…。ともかく今晩はイベントも少ないことだし、突発事項には注意しながらも、クロス円の動きについていきたい。
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