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西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

銅が8%も急落し、一時リスクオフ相場に!
銅価格と理財商品の隠れた関係とは?

2014年03月13日(木)19:40公開 (2014年03月13日(木)19:40更新)
西原宏一

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■ユーロ/米ドルの底堅さは、ユーロ圏のデフレリスクが影響

 ただ、そうした環境下においても、これまでと違い、ユーロ/米ドルの下落は限定的。

 ユーロ/米ドルはリスクオフの環境下にあっても底堅さをみせています。

 この背景には旺盛なユーロ圏の経常黒字に加え、デフレリスクが散見されることが指摘されています。

ユーロ圏でデフレリスク散見─IMFエコノミスト=独紙

国際通貨基金(IMF)の首席エコノミスト、オリビエ・ブランシャール氏は、特にユーロ圏でデフレリスクが見られるとの考えを示した。独ハンデルスブラット紙が報じた。

同氏は翌11日に掲載予定の記事のなかで「とりわけユーロ圏においてデフレリスクが間違いなく存在する」と述べた。

域内のインフレ率は足元0.8%と、欧州中央銀行(ECB)目標の2%弱を大きく下回っている。ドラギ総裁は前週、インフレ率は低い水準が長引くほど目標水準への回帰が困難になるとの見解を示している。

(出所:ロイター)

 逆に最近の米ドル/円はリスクオフの流れの中でも下げ幅は限定的。

■ユーロ/米ドルはじわじわ上昇し、1.40-1.42ドルを試すか

 本稿執筆時点でのユーロ/米ドルは、節目の1.3915ドルをブレイクし、1.39ドル台ミドルまで上昇しています。

 デフレリスクに直面しているユーロは、2年前の米ドル/円のようにボラティリティは低いのですが、底堅い動きを継続。

 ユーロ/米ドルはまず1.4000ドル、そして、じわじわと1.4200ドルへと上昇する可能性が濃厚です。

ユーロ/米ドル 日足

(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)

 ボラティリティは低いものの、デフレリスクに直面し、上値余地が拡大しているユーロ/米ドルの動きに注目。


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