■米ドル/円は100円台突入も、NYクローズではサポート堅持
5月21日(水)の米ドル/円はユーロ/円の急落に連れ、まず最初のサポートである101.20円をブレイク。連日上値の重い展開を続けていた日経平均が重要なサポートである1万4000円を割り込むと、米ドル/円は100円台に突入し、次のサポートである100.70円に迫る100.81円まで急落しました。
(出所:株マップ.com)
(出所:米国FXCM)
ただ、その後は米ドル売りのフォローがなく、米ドル/円が100円台後半でもみ合っているうちに、前回と同様にNY市場で、日経平均先物が1万4000円台を回復。
欧米市場では東京市場と打って変わって、日経平均先物が反発に転じ、1万4200円台をも回復しました。米ドル/円も一気に101.50円まで反発し、NY市場は101.37円でクローズ。
5月21日(水)のNYクローズベースでは、アベノミクスにとって重要である200日移動平均線水準の101.25円でサポートされた展開となっています。
(出所:米国FXCM)
■日経平均1万4000円死守なら、米ドル/円は反発か?
欧米勢が重要視したのが為替よりも、日本株。
日経平均にとって最重要ラインと言われている1万4000円は今回もサポートされた展開。
4月17日(木)の当コラムでもご紹介しましたが、今回も日経平均は1万4000円が死守された展開です。
【参考記事】
●ナスダック急落の真相とは? 日経平均1万4000円は当局死守か。ドル/円上昇はいつ?(4月17日、西原宏一)
1万4000円で再びサポートされた日経平均は、5月22日(木)の本稿執筆時点では300円超急騰し、1万4350円付近で推移。
米ドル/円は5月21日(水)の安値が100.81円。これと、2014年2月4日(火)につけた直近安値100.75円でダブルボトムの展開となって急反発し、現時点では101.75円まで反発しています。
(出所:米国FXCM)
安倍晋三政権が6月に策定する成長戦略まであと1カ月。当局の意向(?)なのか日経平均の1万4000円がサポートされるのであれば、来月の成長戦略に向けて、日経平均はじわじわと上昇。100円台後半でダブルボトムとなった米ドル/円もじわじわと底固めをし、反発に転じるのではないでしょうか?
6月に向けて、反発に転じた日経平均と米ドル/円に注目です。
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