■ナスダック総合指数は4000ポイント割れ
みなさん、こんにちは。
マイケル・ルイスの『flash boys』が話題になったことでバーチュ・ファイナンシャルのIPOが延期されました。
米バーチュがIPO延期、ルイス氏著書発売の中で-関係者
ハイフリークエンシー(高頻度)取引に従事する米バーチュ・ファイナンシャルは、新規株式公開(IPO)計画の延期を決定した。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。同社はIPO計画を先月発表した。
非公開情報であることを理由に関係者が匿名を条件に語ったところでは、バーチュのIPO業務を担当するバンカーらは、今週予定していた手続きを延期し、マーケティングの開始を4月20日のイースター(復活祭)よりも後に遅らせる見通し。バーチュのクリス・コンキャノン社長はIPOについてコメントを控えている。
高頻度取引を行うトレーダーやウォール街の証券会社、取引所が23兆ドル(約2400兆円)規模の米株式市場を操作していると主張するマイケル・ルイス氏の新著「フラッシュ・ボーイズ (原題)」が3月31日に発売され、高頻度取引にかつてない厳しい目が注がれる中で、バーチュはIPO計画の延期を決めた。
(出所:Bloomberg)
このことから、モメンタム株が急落し、神経質な展開を続けていたナスダック総合指数は今週前半も急落。

(出所:CQG)
ナスダック総合指数は4000ポイントの大台を割り込んで、一時3946ポイントまで急落。連れて、日経平均も1万4000円の節目を割り込み、1万3885円まで下落しました。
ハイフリークエンシー・トレード(HFT)(※)が絡んだ、モメンタム株の急落が引き起こした、ナスダック総合指数の急落劇。これにより、アベノミクスにとって重要なサポートである日経平均の1万4000円を割り込む展開となり、相場は一時、総悲観モード入り。
(※編集部注:「ハイフリークエンシー・トレード(HFT)」とは、コンピューター・プログラムにより、超高速で売買を頻繁に繰り返す取引のこと。日本語では超高速取引、高頻度取引などと呼ばれる)

(出所:株マップ.com)
米ドル/円も一時101.325円まで急落。
■米ドル/円は101.20円の買い注文をサポートに反発
ただ、前回のコラムでご紹介したとおり、101.20円には本邦からと思われる厚い米ドル買い注文が入っています。これがサポートとなり反発。
【参考記事】
●ナスダック急落! 黒田総裁タカ派的発言! ドル/円は100.70円を割り込んだら要注意

(出所:米国FXCM)
その後、ヤフーとインテルの決算が良好だったことからナスダック総合指数は反発。一連のモメンタム株の好決算を受けて、4月16日(水)の市場では日経平均も反発。
特に下記のコメントが、マーケット心理を大きく改善させて、日経平均は1万4000円台を回復しました。
「GPIFが6月から動くので外人投資家が動く可能性」(麻生財務相発言)
マーケットでは、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)はすでに動いているというのが共通認識ですが、「GPIFと法人税」というワードに反応しがちな欧米短期筋の注目を集めることに。
このコメントを受けて、4月16日(水)の日経平均は420円高と大幅上昇。連れて、米ドル/円も102円台を回復しました。

(出所:米国FXCM)
重要な101.20円をサポートしたことで、先週(4月7日~)の黒田ショックからの円高の流れは一服。
■再び日経平均が1万4000円を割れれば、口先介入も!?
今回の日経平均の1万4000円突破の流れで欧米勢の目を引いたのが本邦当局の動き。
日経平均急落のきっかけはナスダックなのですが、再び日経平均が1万4000円を割り込む展開になると本邦当局からの口先介入が増えるということ。

(出所:株マップ.com)
前述の財務相コメントも、日経平均の1万4000円を死守するという本邦当局の意思が感じられます。
つまり、調整局面入りしているナスダックは依然不安定な展開ですが、仮に日経平均が再び1万4000円を割り込んでくれば、本邦当局からのサポート要因が飛び出してくるのでは…という思惑があります。
■日銀の追加緩和と成長戦略を待ち、米ドル/円は上昇へ
加えて、米ドル/円の101円台ミドルも妙に不思議な耐性があります。仮に今回のように米国株が急落しても、100円-101円台はかなり底堅いということを確認した形となります。
ただ、米国株が不安定であるため、米ドル/円の上値は抑えられており、上昇を始めるのは「日銀の追加緩和と成長戦略」を待ってからになるでしょう。

(出所:米国FXCM)
今回のナスダックの急落劇で、本邦当局が日経平均の1万4000円をかなり意識していることが判明。
この意味において、アベノミクスは健在。
下値のメドがつき始めたことから、ヘッジファンドも再び注目し始めた米ドル/円と日経平均に注目。
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