■原油価格の下落は米ドル買いにつながってきている
また、WTI原油先物の下落傾向は依然として続いています。
(出所:米国FXCM)
資源国通貨である加ドルや豪ドルなどを売る動きが強まっていますが、ここにきて、これが米ドル全般の買いにつながってきています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 4時間足)
これまでユーロ/加ドルやユーロ/豪ドルなどユーロクロス(米ドル以外の通貨とユーロとの通貨ペア)の買いが目立っていたのですが、ユーロ/米ドル単体でも直近安値である11月7日(金)の1.2358ドルを下抜けてきました。
チャート上でも2012年7月24日の安値1.2042ドルが次なるターゲットとなるなど、かなり下サイドへのリスクが高まってきていると言えます。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 月足)
■衆院選は与党が300議席上回る!? 米ドル買い相場継続
米ドル/円も、本邦実需勢やGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)などをはじめとする本邦長期資金の買い意欲が強いことに加え、コモディティ市場の急落といった米ドル買い要因も、買いを後押ししています。
本日12月4日(木)のアジア市場では、一時119.95円まで上昇。120円をつけるかどうかの攻防戦が繰り広げられていますが、120円近辺には純粋なドルコールオプションをはじめ、バリアオプションも大量に観測されているほか、本邦輸出勢のまとまった売りも出されていると聞いています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
総選挙の序盤情勢調査が各メディアから次々と報じられていますが、「与党が300議席を大幅に上回る勢い」などという状況となるなか、海外勢を中心とした米ドル買い相場は続きそうです。
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