■原油価格の急落を材料に年末のポジション調整へ
先日(12月14日)、衆議院選挙が終わり、無事当選することができました。またこれからは、政界と金融界の両面でがんばっていきたいと思っています。
さて、毎年、年末に近づくと何かの材料を見つけてポジション調整が起きるということがしばしば見受けられるものですが、2014年もそのような相場展開となっています。
【参考記事】
●下落は季節要因で相場の方向性は不変!深い下押しの後にまとまった買いを観測(12月11日、今井雅人)
今回材料とされたのは、原油価格の急落でした。
(出所:米国FXCM)
WTI原油先物(※)価格は、90ドルから95ドルのレンジ相場を続けていた夏から下落しはじめ、11月27日(木)に開催されたOPEC(石油輸出国機構)総会で、「減産の見送り」が決定されると急落。
その後も断続的な売りが続き、12月16日(火)には、なんと53.60ドルまで値を下げるなど、約4割も下落するという約30年ぶりの激しい動きとなっています。
(※編集部注:「WTI」とは、米国テキサス州西部とニューメキシコ州南東部で算出される原油の総称。「WTI原油先物」は、ニューヨークマーカンタイル取引所(NYMEX)で取引されており、NY原油先物などとも呼ばれる。「WTI原油先物」は、北米の原油価格の指標となっている)
■原油価格急落を受けて、資源国で混乱!
これは世界経済の減速が一番大きな原因でありますが、シェールガスの開発も大きく影響していると言われています。
さらに、OPECが原油価格下落を受けても減産を選択しなかったことで、シェールガス開発を採算割れに追い込んで、生き残りを図るという全面戦争に入っているとの見方もあります。
こうした動きを受けて、資源国で混乱が起きています。
特に混乱が激しくなっているのが、ロシアです。オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、ノルウェーなどにもその影響が及んできており、資源国通貨も軒並み売られています。
(出所:CQG)
■リスクオフの動きとなり、株価も下落した
株式市場でも石油関連の株式が激しく売られ、全体を押し下げるという動きも見られています。
資源国での混乱が市場を不安定にさせ、いわゆるリスクオフの動きが出てきており、日経平均も1万8000円を達成した後は、大きく反落。一時は1万6000円台半ばまで下落しました。
(出所:株マップ.com)
これまで、円安が続いて…
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
ザイFX!でもおなじみの今井雅人さんからのレポートを受けて、ザイFX!が 配信する「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人(月額:5,500円(税込))」。
その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替の値動きについての予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限り配信する、実践型の有料メルマガです。
「ザイFX! FXプレミアム配信 With今井雅人」には10日間の無料体験期間がありますので、ぜひ一度体験していただき、みなさんのトレードの参考にしてみてください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)