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ビットコインの衝撃(3) 1日10%も変動!?
FXでなく、暗号通貨を取引する3つの理由

2015年09月14日(月)14:40公開 (2015年09月14日(月)14:40更新)
ザイFX!編集部

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「ビットコインの衝撃(2) マウントゴックスの真の罪とは? 高値1242ドルは自作自演?」からつづく)

 マウント・ゴックスの経営破綻後もビットコインの取引高は着々と増えている。将来的な値上がりを見込んだ長期保有だけではなく、デイトレードの対象としてビットコインを取引する人が増えているのだ。

 FXや株があるのに、なぜ、わざわざビットコインをトレードするのか。そこには3つの理由がありそうだ。

■1日に10%動くことも結構ある。値幅の大きさが魅力

 ひとつは値動きの大きさだ。米ドル/円が1日で10%=約10円も動けばニュース速報が流れるレベルだが、ビットコインではその程度の値動きは月に数日はある。1米ドル=122円から116円に突っ込んだ8月24日(月)、米ドル/円の上下の値幅は4.8%だったが、翌日のビットコインは14%の値幅があった

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足

2015年8月のビッドコイン/米ドル変動幅

 1日の平均値幅を計算してみると、値動きの大きさでデイトレーダーに人気の英ポンド/円でさえも、ビットコインの値幅の前にはかすんで見えるほとだ。

ビッドコイン/円、英ポンド/円、米ドル/円の1日の変動幅

 こうした値動きの大きさに加え、FXのようにレバレッジをかけた取引もできる。これが短期トレードの対象として、ビットコインを選択する人が増えている理由のひとつだろう。

■ビットコインなら土日もデイトレできる

 もうひとつ、ビットコインならではの魅力として、「土日も取引が可能」という点も見逃せない。ビットコインの取引所はほとんどが24時間365日取引可能だ。FXであれば取引できない週末もビットコイン市場は動いているため、「週末デイトレーダー」といった選択も可能になる。

 「土日は値幅が小さくなるのでは?」と思う人がいるかもしれない。筆者もそう思って計算してみたところ、土日は5.5%、ウィークデーは7%と、それほど変わらない値幅があった。

■選挙や首脳会合など土日のイベントは多い

 土日も取引できることでFXでは得られない大きなメリットもある。

 先日も土曜日に閉幕したG20(20カ国地域財務相・中央銀行総裁会議)が月曜日の相場に影響を及ぼしたが、こうした土日にあった出来事をビットコインは時差なく価格に織り込んでいく

 その典型が、ギリシャがデフォルト危機に揺れていた2015年7月の動きだ。ギリシャの国民投票があった7月5日は日曜日だった。国民が選んだのは、緊縮案に対する「No」。これに為替市場がユーロ売りで反応したのは月曜日だったが、ビットコイン市場は日曜日のうちに反応し、ビットコイン価格は上昇した。

ユーロ/米ドル 4時間足(クリックで拡大)
ユーロ/米ドル 4時間足

(出所:ヒロセ通商)

ビットコイン/米ドル(BTC/USD) 日足(クリックで拡大)
ビットコイン/米ドル(BTC/USD) 日足

(出所:ビットバンクトレード)

■「リスクオフのビットコイン買い」と中国人

 少し話はそれるが、ビットコインはその有限性や、管理者がおらず法定通貨でもないが換金性が非常に高いことから、よく金(ゴールド)にたとえられる。「有事の際に買われやすい傾向がある」という点でも、ビットコインとゴールドは似ている。「有事のビットコイン買い」の動きだ。

 先ほどのギリシャ危機の際にもビットコインが買われていたことからも、「有事のビットコイン買い」がわかるだろう。

 ところが、8月24日(月)の上海株急落も典型的なリスクオフだったのに、ビットコイン価格は26日(水)に200ドル割れまで急落した。

 実はビットコインは、その保有者の少なからぬ割合を中国人が占めている。上海株急落で資産を減らした中国人がビットコインを処分したのかもしれない。上海株とビットコイン価格の下落タイミングに2日の時差があったことからも、そう推測できる。

■課題は取引所リスクと投資家保護の仕組み

 また、期間限定かもしれないが、3つ目の理由としてビットコインでは独特な戦略が成り立ちやすい、というメリットもあるだろう。アービトラージ(※)だ。

(※編集部注:「アービトラージ」とは、同じような価値を持つ2つの商品の間で生じた価格差を利用して利ザヤを稼ぐ手法のこと)。「裁定取引」ともいう)

 ビットコインの取引では、FXのように業者がレートを提示するのではなく、株のように板に注文が並ぶ投資家同士の取引となるのが一般的。ところが各ビットコイン取引所の板(買い注文・売り注文の一覧表)を見ると、安い取引所で買って高い取引所で売るだけで、利ザヤが抜ける場合があるのだ。

 そうした取引所間のサヤを狙ったり、あるいは円建てビットコインと米ドル建てビットコインの価格差を狙ったり、他の暗号通貨を絡めたりと、さまざまなアービトラージが考えられる。

 FXが今ほど人気ではなかったころ、FX会社間の価格差を利用するアービトラージが人気を博したことがあった。ビットコイン市場が成熟してくれば、こうしたアービトラージのチャンスは間違いなく減ってくるだろう。市場が未成熟ゆえのチャンスに恵まれているのも、ビットコインをトレードする大きな理由となっている。

■ショート、レバレッジ、金利、手数料無料など各社特色

 マウント・ゴックスの破たん以降、日本でもビットコインの取引所が増えてきたことは以前にも紹介したとおりだ。

【参考記事】
ビットコインの衝撃(1) マネパでビットコインが買えるように!?そもそもビットコインとは?
ビットコインの衝撃(2) マウントゴックスの真の罪とは? 高値1242ドルは自作自演?

 当初は単純な売買の仲介だけだった取引所の機能も強化されつつあり、売りから入ることはもちろん、最大20倍のレバレッジを掛けた取引ができたり、手数料無料のキャンペーンを行なっていたり、あるいは保有するビットコインを貸し出すことで金利が付与されたりと、それぞれに特色を打ち出している。

 日本のビットコインの取引環境は整備されてきているが、まだ安心して薦められないのは、取引所リスクを完全に払底するまでには至っていないためだ。とくにマウント・ゴックス破たんの印象が強い日本では、預けた資金やビットコインがどう管理されるのか、会社自体の信頼性は大丈夫なのか、といった不安に対して十二分に応える必要がある。

「ビットコインの衝撃(4) マネパが2016年3月にはビットコインを簡単に使えるようにする!?」へつづく)

(取材・文/ミドルマン・高城泰)

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