■NYダウが1万7000ドルの大台回復
みなさん、こんにちは。
10月2日(金)の米雇用統計の悪化をきっかけに、米国の利上げ予想が大きく後退。
【参考記事】
●弱い米雇用統計に日銀の追加緩和もナシ! でも米ドル/円が急落しなかったワケとは?(10月8日、西原宏一)
連れて、NYダウは7日続伸。10月2日(金)に1万6013ドルで底入れしたNYダウは10月13日(火)には1万7172ドルに到達。1万7000ドルの大台を回復しました。
【参考記事】
●NYダウが1万7000ドルの節目を回復して、リスク資産全般が上昇!ドル/円の今後は?(西原宏一&松崎美子)

(出所:CQG)
これに呼応して、急速に値を戻したのが豪ドル/円。10月2日(金)に83.27円の安値に到達して以降、NYダウの回復に歩調を合わせ7日続伸し、10月12日(月)に88.63円の高値に到達。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
豪ドル/円は株のプロキシー(代替)として動くことは知られていますが、今回もNYダウと歩調を合わせ、急回復を見せています。
■日本生命のM&A絡みの報道が豪ドル/円の支えに
もうひとつ、NYダウの続伸に加え、豪ドル/円のサポートとなる要因があります。それがM&Aに関する報道です。
日本生命:豪銀の保険事業買収で合意へ 10月内にも
日本生命保険がオーストラリアのナショナル・オーストラリア銀行の保険事業を買収する方向で最終調整に入ったことが13日、分かった。買収額は2000億~3000億円程度となる見通し。月内にも合意し、来年3月末までに手続きを完了したい考え。実現すれば日本生命の海外M&A(企業の合併・買収)としては最大規模となる。
第一生命保険に国内首位の座を奪われた同社だが、9月に発表した三井生命保険の買収に続いて、成長する海外市場で大規模なM&Aに踏み切ることで首位奪還を目指す。今年度の決算にナショナル・オーストラリア銀行の収益を反映させる方針だ。
ナショナル・オーストラリア銀行はオーストラリアの主要銀行のひとつ。保険事業については、国際的な規制強化や低金利で運用益を確保しにくい中で、売却先を探していた。日生は人口減少で市場が縮小する国内だけでは高い成長を確保できないと判断。買収を通じて海外事業を強化する。
出所:毎日新聞
報道のとおり、人口減少で市場が縮小する国内だけでは高い成長を確保できないと判断した企業の買収案件が再び注目されています。こうした報道が中期的に豪ドル/円をサポートする可能性が濃厚。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 週足)
■NYダウは調整余地残すも、豪ドル/円の下落は限定的
豪ドル/円は、NYダウと連動する傾向があるのは前述のとおり。
それでは、ここからNYダウは、底固めをして、続伸するのかどうかをもう一度、テクニカル分析で確認してみます。
5月高値と8月安値の下落幅の61.8%戻しが1万7212ドル。10月13日(火)の高値が1万7172ドルなのでほぼ到達。

(出所:CQG)
NYダウが1万7000ドルをサポートとして底固めするには、この61.8%戻しを「週足ベース」で超えてくることが必要ですが、本稿執筆時点では、NYダウは、1万7000ドルを割り込んでおり、いったん調整する余地を残しています。

(出所:CQG)
米雇用統計の後、NYダウは7日連続で急騰していたため、調整があっても仕方のないところ…。
豪ドル/円も、10月12日(月)に88.63円に到達し、いったん86.00円レベルまで反落しています。
NYダウが61.8%にほぼ到達し、短期的には調整する可能性がありますが、前述のとおり、M&Aの報道もあり、豪ドル/円の下落余地は限定的となる可能性が濃厚。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
10月2日(金)の米雇用統計以降、NYダウと歩調を合わせ、じわじわと底固めしている豪ドル/円の行方に注目です。
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