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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

日銀のマイナス金利政策は長く続かない!
米ドル/円は売りサイン連続点灯で下落継続

2016年03月04日(金)18:36公開 (2016年03月04日(金)18:36更新)
陳満咲杜

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■英ポンド下げ一服、ユーロ/英ポンドは切り返し後、反落

先週末(2月26日)のコラムの最後で、英ポンド下げ一服の可能性を指摘、安値追いは慎重にすべきだと主張していた。

【参考記事】
アナリストの予想がはずれまくる理由とは?英ポンド/円は暴落濃厚だが目先は一服か(2016年2月26日、陳満咲杜)

 結果的に今週(2月29日~)に入ってから英ポンドは継続して切返してきた。昨日(3月3日)まで英ポンド/米ドルは四連陽、英ポンド/円は三連陽を達成、それぞれ1.4193ドルや161.29円を打診し、安値を追ったショート筋の踏み上げが推測される。 

英ポンド/米ドル 日足
英ポンド/米ドル 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/米ドル 日足

英ポンド/円 日足
英ポンド/円 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足

 もっとも、英ポンドの高安は、対米ドル、対円よりも対ユーロの状況が重要だ。

前回のコラムでも指摘していたように、英国のEU離脱問題が騒がれているが、そもそも大袈裟である上、英国の離脱があれば、英国のみならずEU(欧州連合)にも大打撃を与えるはずだ。

【参考記事】
アナリストの予想がはずれまくる理由とは?英ポンド/円は暴落濃厚だが目先は一服か(2016年2月26日、陳満咲杜)

 したがって、この問題でユーロ/英ポンドの上昇があっても長続きはしないし、その上昇に対する修正があれば、英ポンドの反転につながると思っていた。

 市況はそのとおりの展開となった。

 ユーロ/英ポンドは、昨年(2015年)7月安値0.6909ドルを「本尊」とした「逆三尊型(※)」のフォーメーションを形成してから大きく切り返してきたが、同フォーメーションの計算値(ターゲット)をおおむね達成、2013年高値0.8815ドルを起点とした全下落幅の半値戻しもいったん達成し、その後、反落してきた。

(※編集部注:「逆三尊型」はチャートのパターンの1つで、3つの谷があって、その真ん中の谷が一番低いもの。大底を示す典型的な形とされている。「ヘッド&ショルダーズ・ボトム」と呼ばれることもある)

ユーロ/英ポンド 週足(クリックで拡大)
ユーロ/英ポンド 週足

(出所:ヒロセ通商

 言い換えれば、テクニカル視点における目標達成感が強い以上、ファンダメンタルズの材料をもって一方的に押し進むことはない

■同じ材料でもどう解釈するかは市況次第

 さらに不思議なのは、前述のようにユーロ/英ポンドが「逆三尊型」を形成し、上昇している間、マーケットはひたすら英国のEU離脱問題を騒いでいたが、ユーロ/英ポンドが目標を達成し、反落してきたら、「英国のEU離脱問題は実は英国のみでなく、EUにとってもマイナスだ」といったことが市場関係者の口から語られたことだ。

 要するに、同じ材料でもどう解釈するかは市況次第。また、市況次第で、同じ材料でもまったく違う解釈が成り立つわけだ。

 だから、筆者はずっと言ってきた。ファンダメンタルズに関する解釈を聞くヒマがあったら、チャートでも見よう…そういうことだ。

 同じ視点で米ドル/円を見てみよう。米ドル/円が… 

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