■日米の株価はBrexitリスクを十分に織り込んでいない
一方、気になるのが日米の株価の動向。
「伊勢志摩サミット」では「英国がEUを離脱すれば、世界の金融市場は大混乱に陥る」という認識を共有した模様。
この認識と比較すると、日米の株価はBrexitリスクを十分に織り込んでいないと言えます。
(出所:CQG)
(出所:CQG)
結果、仮にBrexitとなれば、株価の下落を引き起こし、急速にリスクオフ相場となる可能性も高まっています。
■英国国民投票がなぜ、豪ドル/円や米ドル/円に影響?
見方を変えれば、6月23日(木)の英国国民投票の結果は誰にもわからないわけですので、投票日に向け、マーケットはリスクオフに傾きがちといえます。
つまり、英国国民投票は英ポンドの行方を占うために重要ですが、前述のようにグローバルな株価にも大きな影響を与えるわけですので、株価に対する感応度が高い豪ドル/円や米ドル/円の行方にも大きな影響を与えます。
本稿執筆時点での日経平均は前日比425円安。米ドル/円は一時、109.00円割れ。
今年(2016年)は月初に円高が進む傾向があるのですが、今月(6月)もいきなり「株安・円高」でスタート。鉄鉱石価格も低迷しており、豪ドル/円も79円割れ。
(出所:CQG)
前述のように、今月(6月)は英国国民投票、FOMC、日銀金融政策決定会合と重要イベントが目白押し。
これらのイベントの中で圧倒的に重要であるのが英国国民投票。
そして、英国国民投票に関しては不確定要素が多すぎるため、今月(6月)のマーケットはリスクオフに傾きがち。
今月(6月)は英国国民投票が近づくにつれ、リスクオフによる「株安・円高」を警戒。
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