■今年に入って通貨高を演じてきた「円」と「ユーロ」
みなさん、こんにちは。
過去数年に渡り、為替市場では「通貨安戦争」という言葉が散見されるようになってきました。
代表的な通貨は「日本円」と「ユーロ」。
デフレからの脱却を目指し、「アベノミクス」の御旗のもと、黒田日銀が先導する形で通貨安を実現してきた「日本円」。
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そして、ギリシャ危機などのリスクオフ要因から、景気後退を避けるためにドラギECB(欧州中央銀行)の緩和策のもと、続落してきた「ユーロ」。
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これらの通貨は昨年(2015年)までは、中央銀行が先導する形で通貨安(円安・ユーロ安)を実現してきました。
しかし、今年(2016年)に入り、これらの通貨は「中央銀行の緩和策の限界論」も指摘される中、通貨高(円高・ユーロ高)に。
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変わって、今年(2016年)、通貨安政策において最も成功したのが「英ポンド」。
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■円高が急速に進行した要因は英ポンド/円の下落
今年(2016年)に入り、円高が急速に進行してきた要因は、日銀の追加緩和の限界論や、上海合意など、さまざまな材料が挙げられますが、最も影響を及ぼしたのが今年(2016年)の主役である英ポンドの下落。
【参考記事】
●微妙な米雇用統計でも9月利上げは濃厚? 織り込み度低く米ドル/円に上昇余地アリ!?(9月5日、西原宏一&大橋ひろこ)
特に対円である「英ポンド/円」の急落です。
昨年(2015年)6月の英ポンド/円は195.88円の高値まで到達。
それ以降は急落に次ぐ急落で、今年(2016年)7月には、128.82円という安値まで売られています。
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多くの国が通貨安を志向している環境下、この英ポンド安は…
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