■メルケル首相の発言でユーロ急騰後は調整入り
みなさん、こんにちは。
メルケル首相の「ECBの金融緩和政策の影響で、ユーロは弱すぎる状態だ」とのコメントで、急騰したユーロクロス(ユーロと米ドル以外の通貨との通貨ペア)、ユーロ/円ですが、まずユーロ/米ドルが節目の1.1300ドル(直近高値=1.1268ドル)を超えられなかったこと、加えて、ユーロ/円が125.80円でダブルトップになってしまったことでいったん調整へ。
【参考記事】
●6月FOMC利上げでも米ドル高は限定的? では、ドル/円上昇のカギを握るものとは…!?(5月29日、西原宏一&大橋ひろこ)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
このステージで驚いたのが、ユーロ絡みのポジションが目まぐるしくかわったこと。
フランス大統領選前までは、総じてショートだったユーロのポジションですが、IMM(国際通貨先物市場)によると、投機筋のユーロ買いは6万4845枚と2013年以来の高水準まであっという間に積み上がった模様。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利:シカゴIMM通貨先物ポジションの推移)
買い越しに転じたのが5月2日(火)。ユーロ買いのペースはあまりにも急激でしたので、いったん調整に入っても仕方のないところ。
前述のように、メルケル首相のコメントが(学生向けとはいえ)あまりにもあからさまな「ユーロ安」批判だったため、投機筋のロングが積み上がった模様。
ただ、前回のコラムでもご紹介しましたが、メルケル首相は、ECB(欧州中央銀行)を批判しているというよりも、トランプ政権から貿易黒字に対する批判を繰り返されても、ECBの金融緩和が変わらなければどうしようもないということを言っているのみ。
【参考記事】
●メルケル発言よりも本邦勢の欧州投資がユーロに追い風! 130円突破なら135円へ(5月25日、西原宏一)
加えて、5月29日(月)の海外市場ではイタリアにも…
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